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父性の復権 (中公新書)
 
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父性の復権 (中公新書) [新書]

林 道義
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

父の役割は家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えることにある。この役割が失われると子どもは判断の基準、行動の原理を身につける機会を逸してしまう。いじめや不登校が起こり、利己的な人間、無気力な人間が増えるのもこの延長線上にある。独善的な権威を持って君臨する家父長ではなく、健全な権威を備えた父が必要だ。父性の誕生とその役割を家族の発生と社会の形成との関連から検証し、父性の条件を探る。

登録情報

  • 新書: 235ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1996/05)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 412101300X
  • ISBN-13: 978-4121013002
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 とても新鮮でした。, 2011/7/13
レビュー対象商品: 父性の復権 (中公新書) (新書)
”なあなあ”になってしまいがちな現代の親子関係のなかで、大切な事を教えてもらったような気がしました。

たしかに、父性を持ってグループ内に秩序を与え、人としての道徳や美を守らせるというのは、並大抵な事ではありません。

なんでも子供の言うとおりにする”優しいパパ”の方が簡単でラクだと思います。

しかし、それではモンスターと呼ばれるとんでもないタイプや、親の前だけイイ子に振舞うズル賢く卑怯なタイプばかり生み出す事になってしまうんですよね。

世界の親日な国でよく耳にする「日本人は誠実で、信頼できる」という要素は、この本の中で語られている”父性”そのもののように感じました。

父性というと、一見、父親が高圧的で子供や妻が苦労しそうな響きにも聞こえますが、この本を読み終わって感じた事は、お父さんが一番大変だなという事でした。^^;

でも、その大変な役目を担って、一生懸命子育てに関わるからこそ、立派な父親にもなれるんですよね。

日本のお父さん、ガンバレ!!そして、女である私自身のなかにも父性を意識して、だらしなくなり過ぎないようにしようと思いました。^^
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71 人中、43人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 名著, 2002/10/27
レビュー対象商品: 父性の復権 (中公新書) (新書)
学問がとかく机上の空論である昨今、本書は医者である私に真の学問とは何かを教えてくれたと言っても過言ではない。

父性とは何か、なぜ大切なものなのか、そして失われるとどのようになってしまうのかが、かみ砕いて非常にわかりやすく語られている。

「父性」を「父権」と間違える人も多いが、本書を読めば、それが正反対と言えるほどのものであることがわかるだろう。

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44 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 子供たちの将来のために, 2005/5/27
By 
Secondopinion (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 父性の復権 (中公新書) (新書)
今日、父は父の役割を果たしていないと著者の主張は始まる。父としての役割は、自らをコントロールし、全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各構成員の調停をして取りまとめ、ルールを教えるという「立派」な人格がないと果たせない。しかし現代では逆に「立派」とか「誠実」とかいう徳目を唱えることがむしろ煙たがれてしまう。

父性のないしつけでは、個々の行為について「よい」「悪い」は注意するが「他人に迷惑をかけない」「他人を傷つけない」という基準のみなので、「美しい」とか「他人に不快感を与えない」という基準が考えられなくなってしまう。だから人前でのあくびや電車内での化粧の「悪さ」がわからない人間ができあがる。

父性が最も必要とされるのは子供の健全な心理的発達にとってであり、父性が歪んでいたり不足したりすると、子供は心理的に健全な発育をとげることはできない。父性というのは子供が最初に接する社会・権力であり、子供はそこから自分の力を超えた存在を学ぶ事になる。

ただ本書には、子供の表情は父親に接する時と母親に接する時では異なると2枚の写真のみを根拠に示していたり、女性よりは男性の方が平均して抽象的能力は優れていると主張するのに根拠が示されていなかったりと、独断の域を超えていない部分もあるのが玉に瑕である。

ともあれ、本書は現代に失われつつある父性というものをもう一度考え直すうえでとても参考になる。もう一つ、読者が誤解してはいけないのは「父性の復権」といっても「母性」を否定しているわけではないという事。

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