日亜化学は私の生まれ育った町の企業なのですが、知っている事がほとんどないので興味本位で借りて読んでみました。でも・・・正直内容がよく分からなかった。起業者の小川家の暴露本って感じだけど、全体的に何か人間の醜い一面を強調して書かれていて、自分とは無関係なんだけど、とても嫌な気分になる内容であることに間違いないと言えます。読んで行くうちに、中村修二氏は現社長の嫉妬による心無い苛めに耐え続けながら一人で研究開発を進めて、やっと発明に至ったとたんに現社長に横取りともいえる行動に出られた!という事が分かったし、遺産相続の問題も、信じ難い内容が記されていたのがショックだった。ただ、気にかかるのが、著者の文章がかなり感情的だったという事です。随所にどう見ても客観的とは言えないな表現が見受けられ、それにより読み手は全体的な内容に対しても疑問が湧いてきてしまうのです。例えば(コレは本とは関係ない例話法ですが)同じ【友達に突き飛ばされて転んだ】と【長年信頼していた友達に、おそらく殺意を持って突き飛ばされ、道端に転んだ。私は殺されそうな不安と恐怖に駆られた】の二つでは同じ現象でも被害者の心理次第で事の度合いが変わってしまいます。小説ならまだしも、それがフィクションの場合、相手が殺意を持って突き飛ばしたかどうかなんて本当のところは証明しようがないですよね。著者はもちろん『嘘』などは書いていないと思うけど、表現のしかたが後者に近いような気がしてしまいました・・。結論として、これはただの暴露本であり、読む側は特に学ぶような内容は無いでしょう。「学ぶ」どころか実はマイナスで、とても嫌な気分になった読書でした。