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父・こんなこと (新潮文庫)
 
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父・こんなこと (新潮文庫) [文庫]

幸田 文
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

父・幸田露伴の死の模様を描いた「父」。父と娘の日常を生き生きと伝える「こんなこと」。偉大な父を偲ぶ著者の思いが伝わる記録文学。

登録情報

  • 文庫: 234ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1967/01)
  • ISBN-10: 4101116016
  • ISBN-13: 978-4101116013
  • 発売日: 1967/01
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By なん
形式:文庫
最初に読んだとき、掃除や接客など事あるごとに娘を厳しく躾る幸田露伴のことを
「なんとイジワルなジジイだ」と憤慨しながら頁をめくっていた。
そして、そんな父に耐える文を典型的な戦前の「女性」像として見ていた。

今ならそんな風には読めない。
露伴の厳しさは、波風を立てないことが美徳となってしまった親子関係において
自らの身を以て文子に教えようとする「熱い父」で、文子もただ耐えているのではなく、
その父の言葉行動をひとつも漏らさずにみずからに取り込もうとするが故の
受け身の体勢だったのだ。

ときにはふとその緊張関係が解ける瞬間のユーモアがなによりも効いてくる。

どうしても露伴の看取りが主題になりがちだが(そしてその姿勢は何年か後の自らの
問題の指針になることは間違いないが)、
その他の部分にも心に響くことの多い名作である。

特に研ぎ澄まされた文章力は幸田文の著作でも群を抜いているように思う。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 社長 VINE™ メンバー
形式:文庫
明治の大文豪で著者の父・幸田露伴の死を綴った本書は、殊更特別な人の死を高らかに謳っているわけでは勿論なく、著者からみた父の死を淡々と書き綴っている点が非常に印象深い

思えば現代の日本では”人の死”というものがあまりにも非日常化された感がある

勿論戦争のように死が日常化することは避けるべきものであり、言うまでもないが、しかし現在では逆に死というものがあまりにも非現実化されているように感じるのである

それは核家族というものが最もたる原因である

本書はその”人の死”というものに対して、父の死に行く姿を真正面から捉えることによって描ききっている

その点においてたいへん稀有な書であり、現代人が忘れ去ってしまっているように感じる”身近に持っておくべき死の存在”を思い出させてくれるものであると大いに感じ入った

またその他、本書では父より掃除を教わる場面など、現代人が無くした所作の美しさなど如何なく描かれており、まさしく古きよき日本といった風情を感じることができる

私は別段懐古主義でもなんでもないのだが、本書等を通して、古きよき日本を感じることは日本人として必要不可欠な重要なことであるように思う(それを懐古主義というのだろうか!?・・・笑)

まあ、何はともあれ一読の価値は十分あると私は思う
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ござねぶり トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
幸田露伴の最後を看取る日々を、時には伝法に江戸の言葉を使い、明治に残った風俗が、
かろうじて終戦後の街々に残り、生活を規定し、人達が生きている雰囲気を眼前に浮かべてくれる、
なかなか得がたい文章だ。

戦後60年が去年だったけれど、もうどこにも関東だけでなく日本中でこの世界を探すのに苦労する今、
言葉・生活信条・隣り付き合いなどなど「懐かしい」より「失ったもの」の大きさをひしひしと感じさせる。
江戸っていうのは、心のある、自分のある世界だったんだ。
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キリリとした文体
 手許にあった懐かしい文庫本。高校生の頃,幸田文のファンだった。キリリとした文体のゆえである。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 読書散歩
向き合い、書きつづる勇気。
買ったのは20代。その時は比較的淡々とした気持ちで読めたのだが、30代終わりに父を亡くしてからは、さすがに読むのがきついと感じた。経験することでわかってくる思いが... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: ポチR
大事なことは。
なんだか、色々身にしみてしまった時に出会った本。

幸田文さんの基本には露伴父さんの基本「この世学問」... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: ○
日本語の美しさを感じられる本
この本は、日本語の美しさを感じられる本だと思います。

そして父の死に対して、リアルにまっすぐに書かれている。... 続きを読む
投稿日: 2010/1/27 投稿者: Anne
希有な本だと思います。
これは父と娘の物語であり
露伴があまりにも有名なので
そのことだけ注目されているかもしれないけど、... 続きを読む
投稿日: 2009/10/12 投稿者: うりりん
父親の死と父親との思い出
「父」では、文豪幸田露伴の臨終の様子を、看病していた娘である作者の目から記録した作品であり、「こんなこと」では父親露伴の家事の教えを記録している。両作品とも父親露... 続きを読む
投稿日: 2009/1/12 投稿者: hiraku
ちょっと読みづらい・・・
前半は、父幸田露伴の死に至るまでの日々とその葬儀の模様を描いた「父‐その死‐」、後半は父とのエピソードの短編を集めた「こんなこと」。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/9 投稿者: ちまちゃん
死と日常
父親(幸田露伴)の死にあたっての日常がつづられる。作者にとって特別な存在でもあった父に死が迫るなかの、日々。後ろから死がせまってくる最後の追い立てられる感じがとて... 続きを読む
投稿日: 2003/4/5 投稿者: osakana
父=幸田露伴
父・幸田露伴の死にいたるまでの描写は客観的なのでとてもリアル。作者が氷を買いに行くシーンが印象に残っている。あとがきがとってもこっけい。余談だが、幸田家は四代に渡... 続きを読む
投稿日: 2003/2/26 投稿者: シベリア鉄道
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