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父への恋文―新田次郎の娘に生まれて
 
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父への恋文―新田次郎の娘に生まれて [単行本]

藤原 咲子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

没後20年。初めて綴られたベストセラー作家の素顔と家族の群像。歴史のなかで翻弄される人間のドラマを、山を舞台にして自然と人間の織りなすドラマを、小説に著わしてきた新田次郎。一人娘であるがゆえに父から愛情をかけられ、作家である母との確執に悩みながら育った著者は、どのように父親を見、どのように成長してきたのか。死後20年を経て、初めて綴るベストセラー作家への娘の想い。

内容(「BOOK」データベースより)

没後二十年―初めて綴られたベストセラー作家の素顔と家族の群像。

登録情報

  • 単行本: 254ページ
  • 出版社: 山と溪谷社 (2001/07)
  • ISBN-10: 4635171590
  • ISBN-13: 978-4635171595
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
新田次郎は「八甲田山死の彷徨」や「武田信玄」など、その作品の多くが映画やドラマになった昭和を代表する小説家である。この本は、新田次郎の長女藤原咲子氏が満を持して著した新田次郎文学の秘録ともいうべきエッセイであり、身内でなければわからない事実や、父・娘の間柄として厳しくも心暖まるエピソードが全篇を網羅している。特筆すべき内容としては、新田次郎の処女作が何であったかという研究者にとっては大変得がたい資料が今回、日の目を見たことであろう。その作品は、「藤原廣」のペンネームで書かれた『山羊』である。昭和20年8月、当時の満州国観象台(我が国の気象台に当る。)の職員であった新田次郎は、旧ソ連の侵攻に伴い家族と離れ離れになる。トゥマンガン(豆満江)周辺で捕虜生活を送った時に生まれたばかりの娘(著者)の生死を案じたことをテーマにしたのがこの短篇である。新田次郎が終生作品のテーマとした「人間愛」を長女である藤原咲子氏も見事に受け継がれたものだと、母親である藤原テイ氏、次兄である藤原正彦氏の作品を思うとき感慨無量なのは私だけだろうか。
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形式:単行本
咲子さんは、母の藤原ていさんが、死ぬ思いで満州から彼女を含む幼い子3人を連れて、一人引き揚げて帰国したあと、病に伏せる母を、木に登って砂糖をなめながら見つめていた。母の本には、あまりに引き上げの途中に苦しくて、この子さえいなければと思ったことが赤裸々に綴られているのを多感な時期に咲子さんは目にして、自己の存在に揺らぎを生じる苦しみを経験する。そこに父である新田次郎が父親として、愛情で彼女を支える。戦争の傷が彼女のこころだけでなく、家族にも大きく爪痕を残した。
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形式:単行本
新田次郎ってあらためてすごい人だったな、と読みながら感じました。

これが新田次郎から藤原咲子に課された「宿題」であったのならば

見事に満点をもらえるのではないでしょうか?時々、彼女の独特の感覚表現に戸惑うこともあるかもしれませんが、それを含めて彼女と、彼女の父親の絆が読み取れる作品だと思います。
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