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父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)
 
 

父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション) [単行本]

宮脇 彩
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商品の説明

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   著者は建築家宮脇檀の長女。著名な父の思い出を娘が語るという本は無数にあるが、本書がユニークなのは、父のコレクションした名作椅子を一方の主役に据え、椅子とのかかわりで父その人を浮かび上がらせている点だ。

   ダイニングの椅子さえひとつひとつ違い、最盛期には200脚の椅子があったという宮脇家。生活のあらゆる場面で、それぞれお気に入りの椅子が使われていた。たとえばアアルトのキッチン・スツール。木製の丸椅子に小さな背もたれがついている。この椅子に腰をかけ、ジャガイモの皮をむいたりビールと文庫本をお供にタマネギをいためていた父のことを思い出した著者は、彼がいかに料理が好きだったかについて語りはじめる。また、仕事場に置かれていたル・コルビュジエ作「グラン・コンフォール」を取り上げた項では、この黒い皮の椅子を「玉座のよう」と形容し、いつもより偉く見える仕事中の父について書く。

   著者が結婚したとも、嫁入り支度にどの椅子を持っていくかが大問題。宮脇家でくつろぎの代名詞になっていたマレンコのソファーはすぐ決まった。ダイニングにはシンプルなヤコブセンのセブン・チェア。結婚を認めたものの内心はおもしろくない父が、椅子選びで相談されたのをきっかけにだんだん協力的になっていく過程を通じ、娘を手放す父親の気持ちが書き込まれている。そして、父が亡くなったとき、著者はアアルト作アームチェアのミニチュアをお棺に入れ、あの世で座る椅子をプレゼントするのだ。(松本泰樹)

出版社/著者からの内容紹介

1998年、惜しまれつつこの世を去った人気住宅建築家・宮脇檀氏が、二十世紀名作椅子のコレクターだったことはつとに有名である。本書は、宮脇檀氏の長女で、氏のエッセイにもたびたび登場する愛娘、宮脇彩氏が、父親の遺した名作椅子コレクションを通して、在りし日の父との暮らしの思い出、その生き方に貫かれた男の美学を綴った鮮烈のデビューエッセイである。その文章は父親譲りの軽妙さを備え、ウィットに富み洒脱である。表題作、○父の椅子 ○男の椅子をはじめ、○お父さんの居場所 ○おしゃべりな食卓 ○ハンター父娘の本読み椅子 ○パリで椅子談義などから構成された23篇はどれも読み応え十分。また、代官山の宮脇邸で撮り下ろされたものをはじめとする60カットの美しいカラー写真およびイラストがアクセントとなり、読者の想像力をよりいっそう掻き立てる仕上がりになっている。宮脇檀ファンにも、名作椅子ファンにも楽しんでもらえる一冊である。

登録情報

  • 単行本: 158ページ
  • 出版社: PHPエディターズグループ (2001/03)
  • ISBN-10: 456961521X
  • ISBN-13: 978-4569615219
  • 発売日: 2001/03
  • 商品の寸法: 22 x 16 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 471,793位 (本のベストセラーを見る)
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41 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 「ほらみてごらん、彩。男が振り返って女の人を見てるだろ。あの視線を意識しているから、パリの女性は美しいんだ。」 ここのところを読んでいたら羨ましさで目がくらみそうになりました。こんな会話を小さい頃から毎日続けていたら、どれほど感受性が豊かな女性になれるでしょう?

 建築家宮脇檀氏のエッセイって、ものすごく面白かったですよね。読むと必ず何か得るものがあって、漁るように読んだ時期があります。分かりやすい主張の数々。「お父さんの居場所をつくろう」「子ども部屋はいらない」「料理を作る人を孤独にしない」一つ一つがとてもリアルで、こんなに面白いものの見方があるものなのかと感心させてもらっていました。

 時々エッセイの中に出てくるお嬢さんは、好奇心旺盛、元気で、お父様と仲良く暮らしていて、とっても羨ましかったです。あっという間に成長して就職して(読者は本を通して見ているから当り前なのですが)ついに結婚して巣立っていくまでの姿を見せてもらっていました。

 宮脇檀氏のエッセイでは今ひとつ具体的にわからずじまいだった、噂の名作椅子コレクションを、ついに写真と共に見せてもらいました。曲線・質感・色。もう惚れ惚れするような美しさです。きっと写真の一つ一つが「一番素敵に見える角度」なんですよね。思い出を宮脇彩氏がつづっています。いやあ、さすがお父様譲りの軽妙な文章です。娘から見た宮脇檀氏のエッセイへの「反論」も入っています。全部読み終えてから、宮脇檀氏との生活をただただ羨ましいと思っていた私は、考えがちょっと浅かったかなと戒めました。せつなさやさみしさが心を豊かにしてくれることもあるのかもしれません。

 使っていた人の思い出と共にある椅子コレクションは、何よりも素敵です。美術館に孤独におかれている椅子よりも、きっと椅子にとっても幸せですよね。私もマレンコの椅子、欲しくなってしまいましたよ。

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13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
宮脇檀さんの娘-彩さんが書いたエッセイ。
初出から2年以上もたっていたが、このところの宮脇エッセイへの再ブームの影響から、宮脇檀の娘の文章ってどんな感じなんだろう?
カエルの子はカエルで、やはり上手いんだろうか?と思いはじめるともうどうしても読みたくなってしまった。

これは、宮脇さんが残した名作椅子と、その生前の日々を愛娘が綴ったもの。
最盛期には200脚もあったという宮脇さんの椅子コレクション。そして、宮脇家のくらしにはいつもこの椅子たちが共にあり、父娘のすばらしい関係が築かれた。

離婚したことへの罪滅ぼしのため、職住近接を実践し、必ず夕食を共にしたときのYチェアやキャブチェア。夕食後のひとときを共に過ごしたマレンコ。
週末のバルコニーに置かれたサイドチェア。娘夫婦のダイニングチェアにとアドバイスしたセブンチェア。退院祝いに父から娘へ送られたシェーカの椅子。
そして、父の棺にしのばせたミニチュアのアームチェア。

娘の父親に対する愛情が、エピソードのそこここからはっきりと感じられる。そして、現在の多くの家族が失ってしまった大切なものがこの本には描かれている。

あとがきに書かれた祖母の言葉。「人の目を気にしたり、上手い文章を書こうと思ってはいけない。素直に自分の思う通りに書きなさい」

ときには微笑み、ときには涙してしまう彩さんの文章は暖かく、そして素敵です。

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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
宮脇彩さんの「おとうちゃん」に対する思いと愛情が、数々の椅子とのエピソードによって語られていく。
休日の父、仕事場の父、娘を嫁がせる父、別れの日の父、それぞれに登場する椅子達への思いが娘の父への思いとあいまって、読んでいて心地よい。
有名な建築家でありながら、娘の前では一人の父の姿が目に浮かんできて、とても優しい気持ちになるのである。
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最近のカスタマーレビュー
とてもステキな本。素晴らしい!
「押しも押されぬ正妻イームズ。包容感たっぷり、おふくろさん風マレンコ。妖艶な愛人、LC4。素朴で暖かい馴染みの女、Yチェア。尊敬しあう大人同士の関係の、ザ・チェア... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: カベルネ・ソーヴィニヨン
父の思い出を椅子に重ね合わせて・・・
娘を想う父親と、父親を想う娘。数々の名作椅子を通して、親子の豊かな思い出に触れることができました。この本で紹介されていた椅子を、いつの日か私も買いたいと思います。... 続きを読む
投稿日: 2006/4/25 投稿者: しんのすけ
人生の美的なものの価値を思い出させてくれました。
... 続きを読む
投稿日: 2005/10/19 投稿者: yossy
亡き父の椅子コレクションに思いを馳せる
著者の父上である故・宮脇檀氏は非常に高名な建築デザイナーである一方で日本有数の
20世紀の名作椅子コレクターでした。... 続きを読む
投稿日: 2005/2/21 投稿者: k626
椅子エピソード
彩さんのお父さんに対する愛情が椅子のエピソードと共に伝わってきます。... 続きを読む
投稿日: 2004/10/26 投稿者: 椅子マニア
記憶の中で語られる名作椅子の数々
 この本は、父親にとって理想的な娘と、娘にとって理想的であろうと思われる父親の物語である。父は建築家であり椅子のコレクターでもあった宮脇... 続きを読む
投稿日: 2004/3/22 投稿者: 佐藤晶耶
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