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父と暮せば 通常版 [DVD]
 
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父と暮せば 通常版 [DVD]

宮沢りえ, 原田芳雄, 黒木和雄 DVD
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登録情報

  • 出演: 宮沢りえ, 原田芳雄, 浅野忠信
  • 監督: 黒木和雄
  • 製作者: 石川富康, 川城和実, 張江肇, 金澤龍一郎
  • 形式: Color, Dolby, Widescreen
  • 字幕: 英語, 日本語
  • リージョンコード: リージョン2 (このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。詳細についてはこちらをご覧ください DVDの仕様。)
  • 画面サイズ: 1.78:1
  • ディスク枚数: 1
  • 販売元: バンダイビジュアル
  • DVD発売日: 2005/06/24
  • 時間: 100 分
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
  • ASIN: B0007WWG0S
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: DVD - 20,115位 (DVDのベストセラーを見る)
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商品の説明

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   名匠・黒木和雄監督が『TOMORROW 明日』『美しい夏・キリシマ』に続く戦争レクイエム三部作完結編として、井上ひさしの同名戯曲を映画化したヒューマンドラマの秀作。取り組んだ原爆投下から3年後の広島、愛する者達を一瞬の閃光で失い、自分が生き残っていることに負い目を感じ続けている美津江(宮沢りえ)の前に、原爆資料を収集している木下(浅野忠信)が現れた。彼に心惹かれながらも恋心を押さえつけようとする美津江を父(原田芳雄)は常に励まし続けるのだが……。
   出演者は3人(戯曲では父娘のみだった)というシンプルな構成の下、広島弁での父娘の心和む会話を連鎖させながら、ドラマはほのぼのと、しかしあくまでも原爆の悲劇を機軸にした切なく悲しいものとして進められていき、その中からやがて未来の希望がかもし出されていく。飄々とした父を好演する原田と、清楚な美しさを自然に体現する宮沢とのコンビネーションが素晴らしい。宮沢は本作でキネマ旬報主演女優賞を受賞した。(増當竜也)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)

井上ひさし原作の同名小説を日本映画界の巨匠、黒木和雄監督が映画化したドラマ。原爆から生き延びた娘と、被害に遭い幽霊となった父親のふたりの交流を暖かく描く。宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信ら、豪華俳優陣の出演も話題になった。

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35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kpiroko
「生きているのが申し訳のうてならん」
娘の痛切な言葉が、記憶に新しい事件の生存者の言葉と重なった。

JR福知山線での電車脱線事故で、生還した被害者が同じような言葉を口にされた。しかも、それは1人や2人ではないという。

原爆と事故、背景は違う。しかし両方とも、勿論生き残った人に責任があるわけでは無い。周りの人が、そして当人がそれを分かっていても割り切れない複雑な感情が、人には存在する。不謹慎なことではあるが、現実的にそれがあることが分かってからこの映画を見て、『父と暮らせば』のリアルさを実感した気がした。

そんな、亡き人への罪悪感から、幸せになることを禁じ、恋から目を背ける娘の前に現れた、恋の応援団長こと父の幽霊。彼は幽霊“らしく”ない。ひょうきんで感情的で、料理もする。娘もまた彼を幽霊らしくないことを感じているのだろう、お茶や饅頭を食べられないと言われ、思い出したように「そうじゃったな」と言う。そんな娘も、父の表情も寂しそうだ。

父は、娘の恋を成就させるためだけに現れた。彼の願いはただ娘が幸せになることで、それは原爆の火災から娘を逃がしたあの日の、「お前が逃げんゆうんなら、わしゃ今すぐ死んじゃるど!!」という言葉にすべての感情が表れている。

あの日の別れは、納得の上でとはいえ、お互いにとって辛いものだった。こんな別れは二度と繰り返してはいけない。だからこそそれを末代まで伝えるのが、生き延びた者の役目だ。

それこそが、作者の井上ひさし氏の最も伝えたいことなのだろう。
それは原爆だけでなく、あの事故についても同じことだ。

重いテーマだけに、ともすればだれてしまいそうなムードを、原田芳雄の飄々とした演技が払拭している。終始感情を抑えていた宮沢りえの、最後の笑顔もまた素晴らしい。

こういった、演出を抑えた、脚本と演技力が重点を占める映画は、もっと評価されてもいいと思う。

このレビューは参考になりましたか?
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 一色町民 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
登場人物は基本的に3人。物語のほとんどは、主人公の宮沢りえと、その父役の原田芳雄の会話劇となる。テーマは暗く重い。でも、ほぼ全編を占める父と娘のやり取りは時に激しく、時にユーモラスで、慈愛に満ちています。広島弁を駆使したセリフの巧みなこと。明るく楽しい雰囲気で、しかし、とてつもなく悲しい物語が紡がれてゆく。
父親の登場は葛藤する主人公の分身であることを暗示している、と同時に、原爆の犠牲者の分身でもあるのだろう。主人公が「うちは、しあわせになってはいけんのや」「生きているのが申し訳のうて」という気持ちを持ってしまうのは、悲痛である。いじらしいばかりの生き様。彼女の分裂する気持ちの葛藤、娘の幸せを願う父親の激しい思い...。
チラシやポスターにあるとおり、「おとったん、ありがとありました。」これは主人公の最後のセリフです。葛藤していた分身との整理がついて、もう、おとったんを必要としなくなったということなのだ。舞台劇の映画化ということもあってか「舞台の空気感」を意識して、映画らしい演出は極力少なくしていますが、これぞ映画という演出もちゃんと用意されています。強い反戦メッセージと共に...。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By コマンチェロ トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
黒木和雄監督と言えば、「竜馬暗殺」や「祭りの準備」のリアルな描写が好きだったが、それ以後の作品は今ひとつしっくりこず不発のイメージが強くなり、あまり観なくなっていた。久しぶりに観た彼の作品には彼の底力でみなぎっており、十分堪能できる傑作だった。

この映画は原爆投下から3年後、想う人のいる娘(宮沢りえ)のもとに死んだ父親(原田芳雄)が恋愛応援団として現れるという設定。宮沢と原田のほとんど2人芝居で構成されている。彼等2人の芝居は舞台を観ているというよりも、2人の戦争体験を聞いている1人として芝居に参加しているかのような不思議な感覚になる。原爆投下後の焼け野原や焼け爛れた被爆者等の特殊効果を用いたシーンをほとんど廃し、親子の会話と原爆の痕跡の品々(原爆資料)で原爆の悲惨さを観るものにイメージさせるという手法をとる。

被爆者の体から出たガラス片・・・むごいことよね

原爆瓦・・・とげとげしいね

原爆の熱でゆがんだ水薬のビン・・・おとろしいね

こんな原爆資料と会話により原爆のイメージがCGよりもリアルとなり、恐ろしさも増す。特に、一寸法師の物語に原爆資料を盛り込んで子供たちに伝承しようとする父親のアイディアを自ら劇中劇として演じる原田は鬼気迫る。

原爆投下のシーンも被爆者側から描かれており(下から見上げる構図で描かれる)、「B(B29爆撃機)が何か落としていったよ。宣伝ビラかね」のんびり空を見上げる宮沢の言葉はその数秒後の地獄の予想すらなく、かえって恐ろしい。

映画のなかでの親子の会話は優しくお互いを思いやる気持ちで溢れているが、そんな2人の会話を通して、原爆投下後の状況、娘が生き残った理由、死んだ友人やその母親、自分が幸福になってはいけないと思う理由が徐々に明らかになり、観る者に被爆の恐ろしさ、悲しみを伝える。

過去のことは美しく描かれやすいとの誤解もあるかもしれないが、戦争体験者が徐々に少なくなってきた今だからこそ、このような悲しい戦争体験を伝承するような作品は重要なのではないかと思う。
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投稿日: 2006/5/7 投稿者: ケイイチ
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