柳田 邦男,藤原 正彦,福田 和也,中西 輝政,保阪 正康他,半藤 一利、といった方々が著者として挙げられていますが、他にも水木しげるさんや、上坂冬子さん、渡邊恒雄さん、専門家の研究家たちが、知っているつもりだけれど、理解できていない、あの戦争にかかわる36のナゼ?について、それぞれの立場や経験、研究から、答えを出しています。
基本的に日本はよい国だというスタンスで答えを提示してくれているので、『父が子に教える昭和史』というタイトルも肯けますし、安心して読めます。
ただ、サブタイトルにある、”あの戦争36のなぜ?”は、”あの負けた戦争”としてもよかったのではないのでしょうか。敗戦を終戦と言い換えるような言葉遣いの積み重ねが、細部を見えづらくして、本書のような内容の本をださなければならない下地になったと思えるからです。
36の内容は、昭和恐慌からはじまり、ノモンハン事件、(負け戦をする)エリート参謀、戦艦大和、戦場の兵士、昭和天皇、闇市、共産党、吉田茂、講和条約など、戦前・戦中と戦後の二部構成です。
それぞれに合理的な答えでした。また、結論に対しては書き手ごとに読者ごとに好悪の感情はあると思います。
ただ、読んでいて腑に落ちていくのは、実際の戦争を経験をされた方の文章です。
そういう風に思って、この本に欠けているもの、この手の本に欠けているいるなと思いながら、長い間それが何なのかわからなかった何が、わかりました。
大本営にいたエリート参謀が、自分の言葉であの負け戦について語るということです。