釜山を舞台に,裏社会物と難病物を混ぜ合わせ,出生の秘密で味付けした映画ですが,DVD化されるとは思いませんでした。18歳以上観覧可の作品です。
ストーリーには関係ありませんが,気になる出演者が二人出ていました。
一人は「おばあちゃんの家」に出ていたユ・スンホ君,本作では元ヤクザのダメ親父キム・ガンス(コ・チャンソクssi)のできた息子ジョンチョルを演じていますが,もうこんな役ができるようになったんですね。それともう一人,「僕が9歳だったころ」に出ていたチョン・ソンギョンssi,母親役で出てますが,二人とも懐かしく拝見させていただきました。
映画は,ある日突然ジョンチョルが倒れ,診察の結果,放置すれば余命いくばくもない腎臓病と判明,それでも肉親から腎臓を提供されれば生きる望みはあると告げられますが,父親のガンスは自分の借金返済のために腎臓を売ってしまいます。その後のガンスは,何故か急に父親愛に目覚め,ジョンチョルを助けるために元の親分チョ・テソン(キム・ヨンホssi)を訪ねるなど精力的に動きます。
見ている方には,この唐突ともいえる心情変化にイマイチついて行けませんが,その種明かしもしてくれますし,ストーリー的には視聴者を引きつける力はあると思います。
ただ,物語の根底には韓国の血縁に対する伝統的な価値観があり,その辺りが理解できないと,単なるむさ苦しいオッサンたちの父性愛物語に終ってしまうかも知れません。また,イケメンといわれる役者も登場しませんので,日本で韓流を支えるアジュンマたちには不向きかも知れません。