2001年発行の両生爬虫類の図鑑が出た。この「地球自然ハンドブックシリーズ」は、精力的に写真図鑑を発行している。原本はイギリスで書かれており、そのまま日本での図鑑とするのは難しい。イギリス人がどんな図鑑を見ているのかという資料としては面白い。ほとんどが個体だけを切り抜いた不自然な写真ではあるが、鮮明なので好感が持てる。どこかで見たような写真も含まれるが仕方がないであろう。内容に記載されている日本特産種はアカハライモリただ1種である。アカハライモリは欧米では1997年以降ほとんど輸入が止まっているらしいが、それまでは非常にポピュラーなペットであった。いかにイギリスで日本産両生爬虫類が知られていないかが良く分かる。また、ホクオウクシイモリ(Great Crested Newt)がオオトサカイモリ、ベルツノガエルがカザリツノガエル、フキヤガマがハーレクイーンガエルなどと直訳されているのが面白い。これは訳に当たったのが学生さんだったためで、それが完全に監修されなかったようである。また、両生類4,550種、爬虫類が6,660種と紹介されていて、400種図鑑で完璧版とは少々誇大表現となっている。近年、発行され入手しやすい図鑑が無いだけにハンドブック形式はありがたい。