最近精力的に発行しているビジュアルガイドについに有尾類と無足類が加わった。表紙は無尾類になっているがカエル類ではなくアシナシイモリの無足類の間違い。このイモリやアシナシイモリの仲間は両生爬虫類のペットとしても最もマイナーな部類で、この様な本が発売されるとは考えてもいなかった。内容は著、写真が両氏で書籍ではないがレプファイル(ピーシーズ)の拡大版と言った感じで写真の流用も多い。写真自体が少ないのでこのあたりは仕方がないところ。写真は1種1枚が多く、そのためこれまでのシリーズとは異なり解説部分は多く、1種に1ページから2ページを割いているあたりは参考になる部分も多い。せめてポピュラーなアホロートルだけでも各品種を載せても良かったところ。また繁殖期に劇的に形態変化するヨーロッパイモリなどの繁殖期形態もほとんど無いのは物足りない。それでもファイアサラマンダーは7亜種を個別に扱っているあたりは好感が持てる。国内種に関してはこのシリーズは全く取り上げていない。繁殖や飼育の実例や生態写真がなく、分布の地図も無くなったのは非常に残念。本来飼育よりも写真図鑑的要素が多いシリーズだが、解説には独自解釈やカバー出来ていない部分も見られ、飼育の部分に書かれてある通り「情報を鵜呑みにせず必ず吟味する」と言うところが大切になるというところ。まだまだ輸入量も少なく、飼育情報も少ないグループなので発行時期が早かったと思えるところだが、情報がほとんどないだけに、少しでも早く出すことで飼育のヒントを与えるというところに価値がある1冊である。これだけの有尾類・無足類の本は国内では勿論初めてとなる。写真が溜まった時点で拡大版の発行を期待したい。