凄いタイトル。
面白かった。冒頭から緊張感のある場面で、そのままぐいぐいと読んでしまった。
読了まで二時間。粘膜シリーズと比較するとグロもエロも控えめな印象。どうしても粘膜シリーズを意識してしまう
のは、『凶暴な兄弟』『一人の美女を巡る激しい諍い』『拷問』『日本軍』『爬虫類』『記憶』などなど今作も似たような
キーワードが登場しているから。内容は粘膜シリーズとは全く別なものであるけれど、読んでいてこれらのキーワード
が頻繁にでてくると粘膜シリーズを思い出してしまう。
粘膜シリーズと比較して感じたことのひとつは、今作のほうが粘膜シリーズよりも、人間の醜さを描き出している。グロが控えめで感情を丹念に
あらわしている描写が多かったので余計にそう感じたのかもしれない。
肝心のストーリーは、『兄弟』の争いを軸に歪んだ愛憎が交錯していて、ラストでそうきたかあと予想しなかった展開だったのがよかった。
人物描写がうまくて、人間の狡さが非常によく描かれていて興味深い。不思議と読後感が重苦しくないのとこの後どうなったんだろうと
続きが気になった。
劇画的な内容をこれだけ文章で表現できるのは秀逸。