日本が唱える“平和”と現場が求める“平和”の違いとは何か。
本書は、「紛争屋」として様々な紛争処理に関わってきた伊勢崎賢治(東京外大教授)と爆笑問題の対談本である。
現場の平和介入の活動は「利害調整」だと言い切る著者の姿勢は、正に現実主義そのものである。紛争処理を有利に運ぶために憲法9条を戦略的に使う姿勢や、護憲派にも改憲派のような「セクシーさ」を!との主張には、この著者のスタンスがよく表れている。その一方で、護憲派が「セクシーさ」を持つことを危険視する太田との議論は、対談ならではの面白さがある。
伊勢崎氏の著書は多数あるが、彼の「平和構築学」のエッセンスが手軽に読める一冊として本書はお薦めである。