本書の著者は、筋金入りの反戦活動家なのだそうです。
全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。本書は、
その彼が検証した広島・長崎への原爆投下と自身も加わ
ったフランス・ロワイヤンでの無差別爆撃(初めてナパー
ム弾が使われた。)の論文を集めたものです。
ここでの彼の視点の特長は、無差別爆撃の延長に原爆
投下を位置づけたことでしょう。そして、これを無理に意義
付けようとする戦争指導者や将軍の様々な能書きにことご
とく反証して、隠された軍事的意図を容赦なく暴き立てて
いるのは、とても小気味よいものでした。
裏表紙には、本書が原爆投下から65年のこの夏、日米
で同時刊行されるとあります。そのことの意義は小さくな
いと思います。