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5つ星のうち 4.0
物語が大きく動き始めました,
By OVER30 (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 燃える蜃気楼(下) (講談社文庫) (文庫)
これは逢坂剛のライフワークともいえる大作シリーズの第3部。一話完結のシリーズではないので、これ単体で、というよりは、1部から続けて読むべき本です。 これは第二次世界大戦における、日本、アメリカ、ドイツ、スペイン、イギリスなどの諜報活動(つまりスパイ)を描いた壮大なストーリー。 しかも中立国のスペインを舞台にすることで、さまざまな国の思惑が入り乱れる様がよくわかります。 我々日本人は、日米戦争、日中戦争だけに目を向けがちですが、実は<世界大戦>として色んな勢力の思惑が大きく影響して進んでいった戦争だったわけですね。 さて、この巻では、イギリス情報部のヴァジニアと、ペルーとスペインの国籍を持つ日本人の北都との間の<敵国同士の恋>が燃えさかる中で、どんどん戦局が進んでいきます。 日本と米英の敵対関係が深まること。 そしてこの巻から登場する謎の日系人杉原ナオミの存在・・・。 これらの要素が、二人の仲を引き裂こうとします。 物語が動き始めるので、読みどころは満載です。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
作者のライフワーク第三弾,
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レビュー対象商品: 燃える蜃気楼(下) (講談社文庫) (文庫)
2004年度版このミス10 58位作者、得意のスペイン物で、作者のラーフワークとなる、「中立国スペイン」における日・独・英のスパイ戦を描いた作品。本作品はシリーズの第三作にあたり、日米開戦から米英軍の北アフリカ上陸までである。 日本から送り込まれたスパイ・北都昭平は米英の圧倒的な国力、そして日本の暗号が解読されていること、真珠湾の攻撃が予見されていることから、日本の参戦を回避しようとするが、彼の意に反して日米が開戦する。日本の敗戦を予見する北都は、戦局が有利なうちに和平の道を探るべく暗躍する。その前に、日系アメリカ人ナオミが現れる。彼女は敵か?味方か?そして、戦火に引き裂かれた北都とヴァジニア・クレイトンの運命は? 本作品の後半には、作者得意の大仕掛けが仕組まれている。しかし、この大本は第一作に仕掛けられているため、「イベリアの雷鳴」「遠ざかる祖国」を読んでいないと、驚きが1/10位になる。一作目は十分におもしろいので、未読の人は前二作を読破(!)してから、本作にトライして頂きたい。
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