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燃えるスカートの少女
 
 

燃えるスカートの少女 [単行本]

エイミー・ベンダー , 管 啓次郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

R・ブラッドベリ、R・カーヴァーの読者たちは、きっと彼女の虜になる。

戦争で「唇」を失った夫、父が死んだ日に異常性欲に見舞われた図書館司書、せむし男と激しい恋におちた高校生……ファンタジックな物語が、とてつもなく切なく、哀しく、けれど温かく描かれる、全11篇の短篇集。

内容(「BOOK」データベースより)

不可思議で、奇妙で、痛々しく、哀しみに満たされた、これは現実をかたる物語たち―失われ、取り戻される希望、ぎこちなく、やり場のない欲望、慰めのエクスタシー、寂しさと隣り合わせの優しさ、この世界のあらゆることの、儚さ、哀しさ、愛しさ。少女たちが繰り広げるそれらの感情が、物語を超え、現実の世界に突き刺さる。本処女作にして強烈な才能を発揮し、全米書評家たちをうならせ絶賛された、珠玉の傑作短編集。

登録情報

  • 単行本: 250ページ
  • 出版社: 角川書店 (2003/5/30)
  • ISBN-10: 4048972081
  • ISBN-13: 978-4048972086
  • 発売日: 2003/5/30
  • 商品の寸法: 17.6 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 393,815位 (本のベストセラーを見る)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
描かれる事象は突飛なものばかりなのですが、そこに見出されるものは都会に住む人の、あるいは自分を見失った人達の切実な孤独感でした。恋人がサンショウウオになったり、母が祖母を産んだり、小鬼と人魚が高校に通っていたり、火の手と氷の手を持つ少女達がいたりと並のファンタジーより奇抜な世界なのに、登場する女の子達のなんと現実的なことでしょう。ベンダーの描く女の子達は容姿も充分魅力があって、強面の世界に対して張り合っていくだけの自信も備えていて、一見したところ夢をかなえる資格充分なのですが、やはりそこにはままならぬ世の理があって、それに直面した時あたりはばからぬ孤独感に苛まれてしまいます。読者は、その孤独感に一種の『せつなさ』を感じ、彼女達の切実な訴えを噛みしめるのでしょう。軽く読めてしまいますが、なかなか濃い一冊でした。
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:単行本
この作品に収められている短編に共通している点は、「切ない、でもどこかに必ず癒しがある」ということだと思う。どの作品も「こんなできごとが実際に自分の身に起こったら、奇妙だなあ」と思える不思議な出来事が必ず取り上げられているのだが、描かれている人物たちが素直なせいか、切なさを味わいながらも清涼感が残るのである。読み進めていくほど、(こんな言い方をして支障がないなら)ベンダーマジック、そして訳者のマジックによって、非日常的な、作品の世界に引き込まれていくのである。
『燃えるスカートの少女』は時間に忙殺される日常において、素直さや想像力を思い出させ、スパイスの役目をしてくれる作品集である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By omeros
形式:単行本
この本に収録されているどの短編にもいえることなのかもしれないけれど、11番目の短編「癒す人」は、せつなさと残酷さとやさしさが同居しあうような、複雑なおもいを喚起させる作品だ。この作品には、火の手をもつ女の子と、氷の手をもつ女の子が登場するのだけれど、この異質な二人の少女の断絶と交流をとおしてえがきだされる物語はうつくしくもかなしい。結末は幸福的ではないはずなのに、いやむしろひじょうに残酷なはずなのに、最後の一節はかぎりないやさしさに包まれている。なんどもなんどもかみしめて読みたい作品だ。
グリッサン、コンデ、アジェンデといったカリブ海=アメリカ文化圏の作家たちを伴侶に、おわりなき言語と思考の旅をつづける訳者の新著『コヨーテ読書』もあわせて読んでみた??。
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