夢の世界、もしくは空想と現実の間にいるかのごとくの文章です。
一人のテロリストの男を中心とし、
かつての仲間を絡めた作品です。
なんというか、徹底的に文章が洗練されている感じです。
そのため、推理小説、と言う観点では読むことはできませんし
事件があったとしてもそれは犯人がすでに明らかです。
一人の男の決断、そして終結の物語、
といったほうがいいのかもしれません。
この作品には「完璧な自殺」と言う言葉が
何回も出てきます。
しかしながら、この言葉の真意は
決して作品中に出てくることはありません。
そう、読者が「自分」で見出すしかないのです。
そういう点でも異色の作品、と見ていいでしょう。
何回、と言うか不思議です。
だけれども一度読んだら
絶対に忘れない作品です。
ただし、挫折しやすい本なので星は3相当。