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熱湯経営―「大組織病」に勝つ (文春新書 586)
 
 

熱湯経営―「大組織病」に勝つ (文春新書 586) (新書)

樋口 武男 (著)
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内容紹介

倒産の危機に陥った子会社を蘇らせ、本社では奇跡のV字回復を果した大和ハウス工業会長。ビジネスマンの難局を切り抜けるヒント満載。


内容(「BOOK」データベースより)

“ぬるま湯”を排して奇跡のV字回復。業界トップの座に導いた大和ハウス工業会長が公開する人間力の経営。会社を熱くすれば人は幸せになる。

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5つ星のうち 5.0 真に人に優しい企業とは, 2007/9/15
非常に分かりやすく書かれたビジネス本です。著者は大企業の経営者ですが、支店長時代など若い時からの現場での示唆に富む体験談が満載されています。企業経営は「現場」が大切であることがひしひしと伝わってきます。部下とのコミュニケーションの取り方はどうあるべきか、営業の真髄とは何かなどについて考えさせてくれます。昨今の企業では、MBA的な経営が流行っており、理論(悪く言えば机上の空論)優先の「分析屋」が跋扈している面があります。しかし、この著書を読む限り、「経営は実行してなんぼのもの」ということも改めて分かります。
「熱湯経営」というタイトルは、一瞬、奇異に感じましたが、読んでみると、「熱湯」には「熱意」という意味もあるのではないかと思いました。この著者は「鬼軍曹」のように部下には厳しい人なのだと思います。しかし、社員には厳しく接するが、それが結果としては社員のためになる、ということも、筆者が言いたいことだと思います。社員を鍛え、その潜在的能力を引き出してやる力のある人が真の経営者である、ということも改めて感じました。最近では、打たれ弱い人が増えているため、上司は部下にマイルドに接しています。こうしてひ弱に育った部下が、上司になった際に、部下を本当に指導できるのかとの疑問を感じます。「人に優しい」ということは、上辺だけで優しく接するということではないと思います。厳しくとも、上司が「愛情」「熱意」をもって部下に接すれば、それは伝わるはずです。少なくともそう信じたいです。




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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 組織に少しのゆるみは必要では, 2008/11/3
 自分は元大和ハウス工業の住宅営業の社員であり興味深く見させてもらいました。
 本の内容はサラリーマン経営者である著者のサクセスストーリーでもあるのですが、通常サラリーマン経営者はこの手の精神論を中心においたサクセスストーリー本を出すことは滅多にないことから、より一層関心を持って読みました。その「自意識」が成功の元なのでしょうか。このイケイケな企業で叩き上げて成功しているわけなので一見する価値はあるかと思います。企業を立ち上げる際に組織論の一つとして一考してもよい内容かと思います。
 但し、この会社の社風は著者がこの本で記載している内容のとおりといってもよく、参考にするとしても、この会社のやり方と、必ずしも仕事本位ではない普通の社員の幸福追求との両立は難しいことは念頭に置くべきでしょう。受注最優先の体質で、営業マンとして受注に追い回され、夜遅くまで勤務し、休日出勤もたびたび、仕事中心の生活を余儀なくされ、生活や家庭は二の次であったこと、また息苦しくギスギスした職場環境だったことが、この本を読んで記憶の底によみがえってきました。
 今では自分は転職し、仕事も生活も充実した生活を過ごせています。著者の言っていることはまさに正論ばかりで実践すればすばらしいことですが、個人的には軽量鉄骨工法がそうであるように、組織にもある程度のゆるみ、たわみが必要と思っています。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 トップに立って欲しい方だが、直属の上司だと困るかな..., 2007/10/23
By 紫陽花 "玲瓏" (神奈川県相模原市) - レビューをすべて見る
(TOP 50 REVIEWER)   
本書は元大和ハウス社長の樋口氏の経営論でもあり、自伝でもある。題名の「熱湯経営」は勿論「ぬるま湯経営」の反語である。社会保険庁、「白い恋人」、「赤福」とこうも「ぬるま湯」経営を立て続けに見せ付けられては、本書の内容の清廉さが際立つ。

物語は、著者がいきなり赤字関連会社の社長に左遷させられる所から始まる。普通はクサル所だが、氏は冷静に判断し、縁故採用者を切ったり、若手の有望株を抜擢する等勇断を振るう。赤字なのに採用人数を増やしたり、従来の商慣行を改め意志決定の加速化を図る。全て「ぬるま湯」体質を脱却するためである。7年で復配を果たした樋口氏は親会社から社長として呼び戻される。そこには大和ハウスのオーナー社長石橋氏と樋口氏の固い絆があったのだ。樋口氏は石橋氏を「父」と呼ぶ。それほどの薫陶を受けたのだ。石橋氏が樋口氏を関連会社の社長に左遷したのは、ファイナル・テストだったのだと言う。この辺は、浪花節めいていて、チョット腰が引ける。樋口氏は大和ハウスに戻ってからも、自ら筆頭に立ち、信賞必罰で赤字脱却に成功する。樋口氏のモットーは「うそはつくな、ごまかすな」だそうである。冒頭の組織、会社に聞かせたい。

正直、樋口氏のような方が直属の上司だったら、毎日緊張の連続で息が続かない気がするが、トップとして組織を預かるには相応しい方だと思った。「ぬるま湯」経営が横行する現在、一服の清涼剤となる本。
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