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照柿(上) (講談社文庫)
 
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照柿(上) (講談社文庫) [文庫]

高村 薫
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

全面改稿 待望文庫化!
「あの人殺しが遂に死んだか」
暑すぎた夏、2人の男が堕ちていく。

ホステス殺害事件を追う合田雄一郎は、電車飛び込み事故に遭遇、轢死(れきし)した女とホームで掴み合っていた男の妻・佐野美保子に一目惚れする。だが美保子は、幼なじみの野田達夫と逢引きを続ける関係だった。葡萄のような女の瞳は、合田を嫉妬に狂わせ、野田を猜疑に悩ませる。
『マークスの山』に続く合田刑事第2幕。

内容(「BOOK」データベースより)

ホステス殺害事件を追う合田雄一郎は、電車飛び込み事故に遭遇、轢死した女とホームで掴み合っていた男の妻・佐野美保子に一目惚れする。だが美保子は、幼なじみの野田達夫と逢引きを続ける関係だった。葡萄のような女の瞳は、合田を嫉妬に狂わせ、野田を猜疑に悩ませる。『マークスの山』に続く合田刑事第二幕。

登録情報

  • 文庫: 392ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/8/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406275245X
  • ISBN-13: 978-4062752459
  • 発売日: 2006/8/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
10年以上前に単行本が出たとき読んだ作品ですが、今回例によって全面改稿ということなので再読しました。非行歴はあるものの社会人になってからは人並みに生きてきた野田達夫が殺人を犯すまでの過程と、達夫の幼なじみである合田雄一郎が達夫への嫉妬に駆られて刑事の道を踏み外していく様が、現在・過去、東京・大阪と舞台を変えながら丁寧に描かれていきます。達夫の狂気も雄一郎のエゴも、どうしてここまで書けるのかというくらい現実感があり、以前と変わらぬ迫力を感じました。大雨の中、達夫が公衆電話から雄一郎に電話をかけてくるラストシーンは感動的です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
暑い、熱い… 2007/12/7
By ぴか
形式:文庫|Amazonが確認した購入
熱処理工場で働く野田達夫。警視庁の、おなじみ合田刑事。
この二人の幼なじみが偶然、再会します。
二人は単なる幼なじみではなく、お互いがお互いに対して複雑な、というかある意味特別な感情を持っていた。そして再会も単なる再会ではなく、一人の女が間にいる、そんな再会。

野田達夫と合田刑事の視点で細かく細かく心理・情景描写がされます。
この小説では、熱処理の工程について細かく描写がされます。これでもかという描写。
話の流れが退屈なわけではないけど、それそのものより、描写される世界がすごい。
照柿色の電車、暑い夏、熱処理工場、照柿色の高炉、工場で発生するトラブル。それから幼なじみと一人の女のこと。次第に男は精神のバランスを崩していきます。

最後に、達夫は合田刑事に電話をかけ、そして合田刑事の後悔。ここはちょっと感動的です。

達夫の人物像や子供の頃の合田刑事との関係が後半でわかります。わかった上でいつかもう一度最初から読み直してみたいと思っています。特に達夫の見ている世界を。しかしもう一度読むのには気合もいるのですが…。

息抜きに読む本ではない。現実世界のほかにもうひとつ、読みかけの本の中に照柿の世界があり、その世界のイメージが頭の片隅にこびりついている、読み終えるまでの日々はずっとそんな感じでした。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
合田刑事シリーズ第2弾!!

「マークスの山」よりもずっと、合田刑事の内面に踏み込んだ、人間ドラマの意味合いが強い作品になっていると思う。

ホステス殺しを追う合田刑事が偶然居合わせた列車轢死事故。そこで出会った佐野美保子に対する執着。幼なじみの野田達夫との再開。実は達夫は美保子と不倫の関係だった。

警察内部と被疑者の両方の問題から、なかなか決着の付かない捜査。圧倒的なリアリティを持つ高村節は本作でも健在でした。

達夫が勤める工場の炎に似た、エンジ色の「照柿」という色が執拗と言えるほどに描写され、登場人物達の心理状態の細かな描写と相俟って、作品の世界を、確かな質感と匂いの迫り来るリアルさを醸し出しています。
佐野美保子への想いに揺れる合田刑事とか。

他の高村作品が好きな方、人間味溢れる刑事小説が好きな方、オススメです。
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私の苦手なタイプ、合田刑事なんだけど、、、
読み応えある一冊です。「マークスの山」から引き続き私の苦手な合田刑事。重くて、陰にこもって、人と交わらない孤高の男。苦手だけど、またまた惹き込まれる、、、。... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: Booji1962
推理小説は期待しちゃダメ。
・・・高村薫さんって、こんな感じだったっけ?

重厚だけれどテンポの良い、五條瑛さんやとにかく一切修飾語のない... 続きを読む
投稿日: 2010/2/14 投稿者: pampino
これはミステリーでなく純文学
野田達夫は自分は人殺しではないかという脅迫観念を
心の中に飼い、しばし噴出しそうになる怒りを微妙な... 続きを読む
投稿日: 2008/7/13 投稿者: たか
下巻のアクセルまで耐えられるか
 みなさんお書きになっているように、読者を選ぶというのは確かだが、
それ以上に、高村薫ファンであっても(私は別にファンではありませんが)、... 続きを読む
投稿日: 2008/2/6 投稿者: むいむい
色と偶然に彩られた不毛な作品〜上巻
「合田刑事シリーズ」第二作だが、作者の意図が奈辺にあるのか曖昧模糊としていて鵺のような作品になってしまった。作中の事件は単なる添え物である。「照柿」と言う題名に合... 続きを読む
投稿日: 2007/11/22 投稿者: 紫陽花
三角関係が描き切れていない
事件物、推理物として読む本ではないが、さりとて文学作品としては、ドストエフスキーはもちろん、中上健次の最良作にも及ばない。読み応えはあったが、焦点を絞りきれずに、... 続きを読む
投稿日: 2007/11/18 投稿者: 白い夜明け
サスペンスであると同時に文学的要素も
「マースクの山」に続いて刑事の合田雄一郎が主人公。前作のように楽しめるサスペンスであると同時に、合田刑事の私情、内面も入り混じり文学的要素がますます濃くなっている... 続きを読む
投稿日: 2007/9/30 投稿者: 鈴木純一
読み手さえも狂気に引きずり込まれる・・・
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投稿日: 2007/6/18 投稿者: ゆこりん
人を狂気に駆り立てるものは何?
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投稿日: 2007/6/10 投稿者: oasis
真夏の狂気
「マークスの山」の会田刑事 再登場。

評価は分かれるのかな?... 続きを読む
投稿日: 2007/3/3 投稿者: アガタ
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