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煙突の上にハイヒール
 
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煙突の上にハイヒール [単行本(ソフトカバー)]

小川 一水
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

背負って使用する、個人用ヘリコプター。ネコの首輪につけられるような、超軽量の車載カメラ。介護用のロボットも、ホームヘルパー用のロボットも、少し先の時代には当たり前になっているのかも。あなたなら、楽しい使い方を思いつけますか?テクノロジーと人間の調和を、優しくも理知的に紡ぎ上げた、注目の俊英による最新傑作集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小川 一水
1975年、岐阜県生まれ。1993年、「リトルスター」で第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作入選。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞。2004年、『第六大陸』で第35回星雲賞を受賞。2005年、『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」第1位に選ばれる。2006年、「漂った男」で第37回星雲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 259ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/8/20)
  • ISBN-10: 4334926738
  • ISBN-13: 978-4334926731
  • 発売日: 2009/8/20
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By さん太 トップ1000レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)|Amazonが確認した購入
掲載作は5篇。それぞれ紹介を書くと、

「煙突の上にハイヒール」
ふと見た雑誌に載っていた個人用ヘリコプター。私の手には偶然にも丁度買えるお金が。

「カムキャットアドベンチャー」
俺たちはちょっとした悪戯心でネコにカメラをつけてみた。そこで見たものは…。

「イブのオープン・カフェ」
寒空のカフェで、私はロボットに出会った。

「おれたちのピュグマリオン」
女性型ロボットを発売。ロボットはいつしか世界に溶け込み…。

「白鳥熱の朝に」
パンデミック後の世界を書いた物語。

といった感じです。小説宝石掲載作を収録。あとがきや解説がまったくないのがちと残念。
ガジェットに凝るわけでもなく、その昔、小学校で出会ったジュブナイルSFのような少し科学が進んだ明るい未来や、荒廃の陰のある暗い世界が描かれています。作者も子供時代にこのような物語の数々を読んだのではないでしょうか。
懐かしい気分も感じつつ、とても楽しめました。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
短編集なので題材はいろいろ。ひとりで空を飛べる機械、猫が運ぶカメラ、ホームヘルパーロボット、介護ロボット――どれも、あと少しすれば現実の社会で実現しそうな未来の姿。新しい技術が広がったとき、それを通して見えてくるのは「普遍的な人間の本質」。技術が人間を変えていくのではなく、技術が人間の本質や内面をあらわにしていく。それを描き出す著者の視点は、非常に冷静で理知的で、ときに厳しく、しかし、本質的にはとても温かい。

とりわけ、本作の最後に収録されている「白鳥熱の朝に」は、新型インフルエンザが現実の問題となっているいまこそ、多くの人にぜひ読んでもらいたい。防疫のために――というのではなく、作中のような事態が発生したとき、人間が他者に対して社会的にどれほど残酷になり得るか、という事実と可能性をあらためて知っておくために。現実にいる私たちが、「そうならないで済む社会」を、ほんの少しでも獲得することができるように。「社会」は「人」を受け入れるために存在するのであり、排除するためにあるのではない、という自信を失わないで済むように。

たくさんの読者に、広く読まれて欲しい一冊です。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
 煙突の上にハイヒールというのは、国道に落ちている軍手とか、歩道脇に置いてある靴とか、どうしてこんな所にこんな物があるの?という日常の不思議の延長線上にあるもの、と解釈すれば良いのではないか。これは少し未来の物語なのだけれど、そこで使われている技術は頑張れば実現できそうなものがほとんど。だから、不思議に思うものは少し変わるかも知れないけれど、人間は今とあまり変わらないよ、ということだろう。(下に吹き付ける風はすごいんじゃないかと思うけどね。)
 発表時期は騒ぎが起こる前なのだけれど、ついこの間の騒ぎを思い起こさせるので、最後の短編がインパクトが強い。白鳥熱という、H5N1型の鳥インフルエンザの世界的大流行後の日本を描いている。実際に起こった、感染者に関する報道を思い起こすと、こういうことがあっても不思議ではないだろうなぁ。

 しかし、何年も前から同じ作家の作品を読んでいると、段々と表現方法が変わっていくのが分かって面白い。人は年齢を重ねるし、生活環境が変化するのだから、それも当然なのだろう。この前テレビを見ていたら、ある大物司会者が、芸人は同じ世代に楽しんでもらえると一緒に成長していけるので芸人人生が長くなる、みたいなことを言っていたけれど、これも同じことなのだろうか?
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