掲載作は5篇。それぞれ紹介を書くと、
「煙突の上にハイヒール」
ふと見た雑誌に載っていた個人用ヘリコプター。私の手には偶然にも丁度買えるお金が。
「カムキャットアドベンチャー」
俺たちはちょっとした悪戯心でネコにカメラをつけてみた。そこで見たものは…。
「イブのオープン・カフェ」
寒空のカフェで、私はロボットに出会った。
「おれたちのピュグマリオン」
女性型ロボットを発売。ロボットはいつしか世界に溶け込み…。
「白鳥熱の朝に」
パンデミック後の世界を書いた物語。
といった感じです。小説宝石掲載作を収録。あとがきや解説がまったくないのがちと残念。
ガジェットに凝るわけでもなく、その昔、小学校で出会ったジュブナイルSFのような少し科学が進んだ明るい未来や、荒廃の陰のある暗い世界が描かれています。作者も子供時代にこのような物語の数々を読んだのではないでしょうか。
懐かしい気分も感じつつ、とても楽しめました。