オーストラリアによる日本の捕鯨妨害のニュースは記憶に新しいところですが、この本を読んで、日本に根付いている「鯨の文化」とはどういうものかを初めて知ることができました。
それにしても、現在も小型船による小型鯨漁が日本で続けられているとは!そう書くと、”密漁”の告発記のようですが、決してそうではないのです。そこがまた驚き……。
私自身は環境保護団体による反捕鯨活動に与するものでも、逆に積極的な捕鯨支持派でもありませんが(著者も作品の中でいわゆる捕鯨問題に踏み込むつもりはないと書いていました)、日本がなぜ「捕鯨存続」にこだわり続けるのか、その一端が分かったような気がします。
この本に描かれた”鯨捕りの男たち”の姿はとても魅力的です。まるで小説のような淡々とした筆致もgood。小説好きな私が久々に引き込まれたノンフィクションでした。オススメです。