つがる、紅玉、金星、ジョナゴールド、発売当時在籍していた4人のりんご娘.達のコーラス・ワークが秀逸。
インパクトのあるジャケット写真&ブックレットも含め、ある意味では、りんご娘.の一つの到達点となった感もある、記念碑的CD。
タイトル曲「焼きりんご」では、金星がメイン・ボーカルを務めており、透明でありながらも芯のある、それでいて柔らかい歌声が、聴く者の心を捉えて離さない。
そんな金星の歌声を後押しするように、他のメンバーの熱の篭ったスキャットやコーラスが、曲の頭から最後まで淀みなく挿入されている。
どちらが欠けても「焼きりんご」足り得なかったであろうと思わされる、そのバランスには舌を巻く。
このCDにカップリングされた事により、りんご娘.の定番曲としての地位を確立した「りんごのキモチ」は、曲調、歌詞、歌声、どれをとっても秀逸な一曲。
特に「青森」や「りんご」という直接的な表現は皆無であるにも関わらず、聴けば聴くほどにそれらが胸に去来する歌詞には、脱帽するしかない。
「焼きりんご」とは異なり、明らかなメイン・ボーカルは不在ながら、全員合唱形式の流麗なコーラスが、ほのぼのと疲れた心を暖めてくれる。(間奏でメンバー同士の掛け合いの声が入るのも、微笑ましいひとコマ)