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無頼化する女たち (新書y)
 
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無頼化する女たち (新書y) [新書]

水無田 気流
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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無頼化する女たち (新書y) + 平成幸福論ノート 変容する社会と「安定志向の罠」 (光文社新書)
合計価格: ¥ 1,575

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商品の説明

内容紹介

「負け犬」「おひとりさま」「カツマー」……
これがニッポン女子の無頼道!

◆ニッポン女子の無頼化は不可避だ!

「負け犬」「おひとりさま」「勝間和代本」ブーム……
これらはニッポン女子の無頼化現象を示す。
勝間和代のようなサバイバル・エリートは
最先端をいく究極の無頼化女子でもある。
彼女をロールモデルとしたカツマーの出現と
婚活流行(保守化)はコインの裏表だ。
普通の幸せの値段が軒並み高騰するハッピーインフレ時代、
女性は幸福のリスクマネジメントを迫られつつ
やさぐれ、何らかの形で無頼化せざるを得ない。
女子カルチャーの分析を通じてその構造を読み解く!

内容(「BOOK」データベースより)

「負け犬」「おひとりさま」「勝間和代本」ブーム…これらはニッポン女子の無頼化現象を示す。勝間和代のようなサバイバル・エリートは最先端をいく究極の無頼化女子でもある。彼女をロールモデルとしたカツマーの出現と婚活流行(保守化)はコインの裏表だ。普通の幸せの値段が軒並み高騰するハッピーインフレ時代、女性は幸福のリスクマネジメントを迫られつつやさぐれ、何らかの形で無頼化せざるを得ない。女子カルチャーの分析を通じてその構造を読み解く。

登録情報

  • 新書: 221ページ
  • 出版社: 洋泉社 (2009/12/5)
  • 言語 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4862484387
  • ISBN-13: 978-4862484383
  • 発売日: 2009/12/5
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
 本書は「無頼化」を「他に頼むものがなく一人で生きていくことを前提に、あらゆる価値基準を決定するようになること」と定義する。

 「それってフェミニズム?」という問いもあるだろう。だがそうではない。男にかしずく生き方も対等に勝負する生き方も、今やまったくフラットに並置される。そのうえで女性は「自己決定」を強いられるのだ。そのようにギデンズなどが唱えたリスク社会にジェンダーの関数を入れて考えることは盲点であり興味深い。なるほど女性の方が近選択肢にバリエーションがある分、不安も増大するのだ。

 本書はバブル時代を無頼化女子の第一次世代(かつて彼女らは「おやじギャル」と命名された)として、90年代の第二次、ゼロ年代の第三次と、この約30年間の女性の無頼化を考察していく。

 経済情勢と同じく無頼化も、バブル期の楽観的な様相から時代を下るにつれどんどん悲壮感を帯びていく。今や自立することもキツいが、かといってかつてのように養ってくれるだけの余裕ある男も少ない。後続世代ほど無頼化は「強いられた無頼化」になっていくのだ。その一方、著者のいうとおりゼロ年代以降の女をテーマにした出版ブームは『おひとり様の老後』にしろ勝間本にしろ、テンション高い経済的強者の書き手に反比例するかのごとく、経済的に弱い女性読者の不安を煽る結果になっているのは皮肉以外のなにものでもない。

 ただ残念ながら本書はそんな状況分析に終始し、無頼化を強いられた現代女子になにか有効な処方箋を配ってくれるわけではない。だが、かつて橋本治はその著書のなかで「自立」を「強いられた孤独」だと鋭敏な洞察を加えた。無頼化も本来は強いられることなのかもしれない。不安はスリルとも読み替えることができる。ならば女性諸君、何が起きても変じゃない(とミスチルが歌ったのは約15年前だ)この先にワクワクしてこないだろうか。

 え?足が震えてるって?馬鹿者、これは武者震いだ。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
女性の生き方の現状を軽妙洒脱に論じた快作。社会学的な考察と「私語り」の随想が適度にミックスされた文章は最後まで楽しく読めた。「負け犬」「婚活」「カツマー」「おひとりさま」「歴女」「肉食系女子」等々、昨今の女性文化をめぐる流行語の背後にある社会事情を巧みに分析する手腕はお見事である。女性の社会進出がすすみ一部では男性と肩を並べるようになったが、しかし仕事と結婚(出産・育児)のダブルバインドは未だ女性の側に重くのしかかってくる懸案事項。男と対当に張り合うか男に頼って(あるいは男を操作して)生きていくのかという、おおよそ10代の頃に意識化される二つの選択肢も、女性にのみ課せられる問題だ。そして、戦後ひたすら続いてきた「幸せ」のインフレーションのなか、多くの女性は自らの脳内にある「幸せ」の理想図を達成できずに悩み、その悩みのなかでスピリチュアルに癒されるか、あるいは思いっきり堅実な「幸せ」に妥協しようと保守化する。こうした女性に特有の困難さが、著者自身の抱える困難さを武器にしながら縦横無尽に論じられており、現代女性のリアルライフに関する非常にわかりやすい見取り図を与えられたという読後感がある。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By お気に召すまま トップ1000レビュアー
形式:新書
軽いミーハー調の語りと、鋭い洞察が光っている。著者は社会学者であると同時に詩人なので、微妙な問題をうまく捉えて言語化する感覚が秀逸。著者によれば、「無頼化」とは、「他に頼むものがなく一人で生きていくことを前提に、あらゆる価値基準を決定するようになること」と定義される(p31)。「無頼」とは、たんに不良っぽいとか、ぐれているとか、すねているのとは違う。社会が規範として与える「正しい生き方」と、自分が「本当に望むもの」とが分裂するところに「無頼」が生じる。「無頼」は「文化がある程度爛熟した社会で起こりうる現象」(54)であり、たとえば、平安時代の女流文学者たちがその典型である。「時間と教養がありながら、社会活動が制限されていた」女性たちは、その「うさ」をはらすために表現行為によって自己の欲求を満たしたが、その筆頭は、桁外れのニヒリズムを生きた紫式部であった(57)。紫式部のニヒリズムと、現代の優秀なキャリアウーマンが「負け犬」であることとは深く通低している。仕事の真の面白さに目覚めた優秀な女性が、仕事に打ち込めば打ち込むほど、恋愛、結婚、出産など、つまり女性性からは縁遠くなる。はからずもシングルであらざるをえない彼女たちの自己肯定、凛としたニヒリズム、深い祈り、それが「無頼」である。著者は、東電OL事件、酒井順子、中村うさぎ、勝間和代などを丁寧に分析し、女性性をめぐる現代キャリア女性の葛藤を活写する。そして最後に彼女たちへの深い励まし。「女子たちよ、これは宿命である。あえて言おう。無頼であれ、と。」(216)
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