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無量の光〈上〉―親鸞聖人の生涯 (文春文庫)
 
 

無量の光〈上〉―親鸞聖人の生涯 (文春文庫) [文庫]

津本 陽
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

平安末期、親鸞は、比叡山延暦寺に入門する。源平の戦いや大規模な飢饉により、日本中が苦しみに喘ぐ中、親鸞は激しい修行に打ち込むものの納得がいかず、ついに二十年修行した叡山を下り、専修念仏を説く法然に弟子入りする。親鸞聖人の七百五十回大遠忌を迎える今、自らも門徒である著者が描くその偉大なる一生。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

津本 陽
昭和4(1929)年、和歌山市に生れる。東北大学法学部卒業。昭和53年『深重の海』により第79回直木賞受賞。主な著書には『闇の蛟竜』『雑賀六字の城』『宮本武蔵』『柳生兵庫助』『独眼龍政宗』『下天は夢か』『乾坤の夢』『獅子の系譜』『龍馬の油断』などがある。平成7年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。平成15年旭日小綬章を受章。平成17年第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 385ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/4/8)
  • ISBN-10: 4167314630
  • ISBN-13: 978-4167314637
  • 発売日: 2011/4/8
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kiyoda VINE™ メンバー
形式:単行本
親鸞没後750年を2012年に控えているせいでしょうか、親鸞関連書の出版が相次いでいます。
その中で歴史小説家である津本陽氏の手になるこの「親鸞伝記」は、
・ご自身が敬虔な浄土真宗門徒であること
・歴史的史料の読み込みが確かであること
の2点において出色の出来であると感じました。
たとえば五木氏の親鸞 (上) (五木寛之「親鸞」)は、良くも悪くも通俗的なのですが、
津本氏によるこの親鸞伝には格調の高さと品格が備わっており、
鎌倉時代を生きた親鸞の姿がありありと現前に浮かぶような描写も素晴らしく、
その深い真宗教義に対する理解と相まって、幾度も心打たれる記述に出会い、
陶然とすることしばしでした。
これから2012年にかけて数多くの親鸞関連書物が出版されるでしょうが、
現時点での一押しは何といっても本書です。
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 歴史作家による教祖伝。
 剣や武の世界とは百八十度違う世界だが、何か作家が法然と親鸞に真剣勝負を挑んでいるかのような臨場感、緊張感、切迫感、正に法然と親鸞に己を切らせるような錯覚を覚える作品になっている。
 問題だと思ったのは、仏教の生きとし生ける者みなを救うということにまでは至らず、現世のそれも人間のみを救う事にだけ集中していたのではないか、と思われることだ。現在の凡夫、それも愚人悪人と言わねばならぬ者まで救う道はないのか、と問い詰め突き詰めることは、ともすれば過去や未来、人間以外の生き物への視点を失ってはいないか、ということである。
 しかし、これは、法然・親鸞の時代をあまりに知らなさすぎるからだ。飢饉・疫病・戦争の時代にあって、それは普通の人々が飢え苦しみ死んでいった時代だったのだ、ということに尽きよう。師弟争わず、あの時代から教祖として屹立し現在まで心の拠り所とされているのは、何を救いにせねばならないかを飢えた者も殺した者も共有できる次元で明確に示さねばならないとして実際にそうしたからだ。
 念仏(阿弥陀を意識した言葉)を唱えただけで救われる、ということは、それだけの力がその言葉にはなければならない、あるはずだと法然や親鸞自身が信じる力をこそ逆に個々万人に共鳴喚起させようとしたものだとも言えよう。
 下巻は関東への布教から始まる。
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