25歳の青年が、小学校の同窓会に参加した日の夜。
再会した彼女たちは「社長秘書」に「女医の卵」に「日本一の人気女優」、一方の主人公はほぼニートのゲームプログラマー。そして素人童貞。
そんな悲しい想いに打ちひしがれながら、ひとり学校のプールサイドで煙草をくゆらせている彼の身に訪れたのは、小学5年当時へのタイムトラベル。
舞台がアレだけにロ○○ン向けと思いきや、無邪気な彼ら彼女らは「プールの男女合同着替え」「男女一緒の体育の授業」「男女一緒の身体測定」「押入れでのごにょごにょ」など様々な場面において無防備な姿を見せ、幼き日の特権「銭湯(女湯)への入場権」はもはや筆舌にしがたく・・・
そんな誰もが少なからず経験したであろう日常のひとコマは、今こうして振り返ると切なさ・懐かしさがスパイスとなりつつ、格別な甘味として味わえることでしょう。
私自身今にして思えばやはり幼き日の子供心にそういった関心は薄く、恥ずかしさや強がりばかりが先行し、もしあの時「そういう意識」が持てていたらと思うと・・・この作品の展開は中々どうしてリアリティのある内容に思えてきます。
各話の構成としては、1話完結で当時のある日の出来事が次々に出てくるので読みやすく、色んなシチュやシーンを楽しめてお得感があります。
そして一般向けながらほとんどの話が射○して終わるというのは、なるほどどうなのかと(笑
見所は、彼女らにそうさせようという意識がないまま(そもそもそういう知識がほぼない)、主人公が堪えきれないまでの刺激を受けてしまう、その流れでしょうか。
しばしば出てくる15年後との比較の演出も良いアクセントになっています。
自分がこれまで生きてきた中に、確かに存在したはずの楽園。
それを思い起こさせてくれるバイブルのような1冊でした。