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無言の旅人 (幻冬舎文庫)
 
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無言の旅人 (幻冬舎文庫) [文庫]

仙川 環
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から尊厳死の要望書が見つかった。延命処置を一切拒否するという内容に、耕一との結婚を控える大木公子や家族は激しく動揺する。触れれば温かい身体を失ってまで、望む死を叶えるべきなのか?苦渋の選択を迫られた公子たちが決断を下した時、耕一の身に異変が―。胸をつく慟哭の医療ミステリ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

仙川 環
1968年、東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社で医療、介護、科学技術等の取材をしながら小説を書き、2002年に『感染』で第一回小学館文庫小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 387ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2010/10/8)
  • ISBN-10: 4344415515
  • ISBN-13: 978-4344415515
  • 発売日: 2010/10/8
  • 商品の寸法: 15 x 10 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ほの
形式:単行本
泣きました。大泣きしました。
尊厳死がテーマになっています。
読み始め、何だか初っ端から山場が来てるけど、いったいここからどう展開するんだろう?と思いながら読み進みました。
私などの浅はかな思いなど何の問題もなく展開し、本当に引き込まれ、泣きながらあっという間に読み終えました。ただ字面を追うだけのあっという間でなく、自分だったらなど思いながら。
死に面した婚約者が尊厳死を希望する意志を思わせる書面を残す中、家族の中でも意見が割れ、婚約者という立場故か、時に疑いをかけられ…
主人公も死に面した婚約者の愛に疑問を持ち…
しかも最後にまた一展開
中盤で婚約者が『生命維持装置を外すのは私に』と言う場面には本当に感動しました。
愛するからこそ自分の手で。
頭では思えても心で心底思えるか、私には自信がありません。
死を待つ時間の大切さ、肉体が存在してる重さ。色々と考えさせられます。
絶対に自分には降り懸からないと言えない事だけに、とても考えさせられました。
最後の婚約者のPCに残ってたメールには泣かされます。
泣かない自信のない方は外では読まない事をお勧めします。私は電車の中でどうにも涙が止まらず困りました。。。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By コーキ トップ1000レビュアー
形式:単行本
尊厳死を巡る話で、家族や婚約者の葛藤がリアルに描かれて引き込まれた。
前半は交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から見つかった尊厳死の要望書を受け入れるかどうかを父、母、妹、婚約者、医者それぞれの視点から考える展開、後半は亡くなってしまった三島耕一の死の事実を究明する展開、どちらも読み応えがあった。家族や婚約者の視点だけでなく、医者の心情もしっかりと描かれており、「医者は患者を助けるために全力を尽くすべきだ」、「医者は家族に共感しすぎてはいけない」、「患者のためとしてやっていることは自己満足ではないか」といった心情にも踏み込んでいることは興味深かった。
この物語では、大切な人が尊厳死を望んでいることを理屈では理解していても感情的に受け入れられないという家族や婚約者の葛藤が痛いくらいに伝わってきた。特に最後に発見された三島耕一のメールにはとても感動した。尊厳死の要望を身内が勝手に解釈するのではなく、自分を愛してくれる人たちを説得して、受け入れてもらって初めて尊厳死が許されるということに異論はないが、「それでも誰かのために意識がない状態でも力尽きるまで生き続けたあとに死ぬことも尊い死である」という結論には共感できた。
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形式:文庫
尊厳死の問題を扱った小説。

作者が医療ジャーナリストなどもやられているようで、この作品以外も医療関係が多いようです。
婚約して結婚間近の男性が、高校生の運転する暴走車にはねられ、頭から落ちて意識不明の植物人間になってしまう。
男性の両親と妹、婚約者は必死に回復を願うが快方には向かわない。
植物人間と言っても、手を握れば血液の流れが感じられ、たまに目が開いたりする。医者は「最前は尽くしてますので。後は時が解決してくれるかも…」というだけ。

そんな時に父親が息子の部屋を掃除していたら、封筒に入ったある文章を見つける。それには

「自分は尊厳死を希望している。万が一自己などで植物状態になった場合、3ヶ月経っても治癒の可能性がない場合は、延命治療を拒否する」
「何があっても解剖は望まない」
「これを読んでいる家族は、色々想いはあるだろうが、私の願いを尊重してほしい」

と書かれている。

それを読んだ父親が取った行動は…。

さらに自分の想像の範疇をはるかに超える出来事が…。
(ここでの私の考えうるストーリーとしては、家族会議で延命治療中止を決めていざ…という時に主人公がむっくり起き上がるとか(笑))

ストーリーはともかく、自分がこのような状況に巻き込まれた場合にどうするのか…という事を考えてしまう。
もし自分が植物人間になって、意識ははっきりしているが何も意思を伝える手段がないような場合はどうすべきか。
結局「私が植物人間になった場合は、全て家族の判断にゆだねます」とかの方が良いのか??

しかし痛くて痛くてすぐにでも楽にしてくれ〜と思っているのに、「徹底的に死ぬまで延命措置をお願いします」とか家族が言い出したら、どうする??

とにかく、読む価値はあります。
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