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無神論―二千年の混沌と相克を超えて
 
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無神論―二千年の混沌と相克を超えて [単行本]

竹下 節子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

無神論を語ることは神を語ることだ。古代ギリシャからポストモダンまで、世界史の原動力となった「負の思想」の系譜を辿りながら、その変容と対立を見つめ直し、人間の存在や生き方について新たな可能性を模索した画期的な論考。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

竹下 節子
東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。比較文化史家・バロック音楽奏者。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/05)
  • ISBN-10: 4120041204
  • ISBN-13: 978-4120041204
  • 発売日: 2010/05
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
無神論を「負の思想」と評することからもわかるとおり,有神論の立場から,批判的に無神論を紹介したもの。残念ながらドーキンス等の現代の無神論については,ほとんど触れておらず,たとえば,NOMA(重複することのない教導権)等についての言及もない。
現在の無神論についてほとんど真面目に取り上げずに,「その変容と対立を見つめ直し」たり,「人間の存在や生き方について新たな可能性を模索」したりできるとは信じられないが,無神論の「二千年の」歴史について手短に知りたいならば手頃かもしれない。
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By ちょっぴりド変態 トップ500レビュアー
形式:単行本
姿なき神を見つめ、物言わぬ声を聴く。

つくられた真理によってこの世界は動いて、動かされています。

最後の懺悔もかなわないのなら、祈りを捨て去る選択肢もあります。

無神論者の多くは神のかわりに頼れる何かを会得しています。

それが科学や経済であったり、アイドルや自分自身であったりと、さまざまなものを心のよりどころとしています。

ただ、無神論者でも神に祈りたくなるのもまた事実です。
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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
キリスト教は教義で他教の信仰を禁じる。ならば相対論がないから、キリスト教世界の中の視点から無神論を語るのは、原理的な困難さを伴うかもしれない。
だからこそ、キリスト教社会の西欧で「無神論」が発生してきたことが、本の主題として意義があったのではないのか。

著者は「神の存在を信じてますか?」と問われて、「もし神の存在の確信が私に必要だと神が判断するならそのときが来ると思うので気にしていない」と答えたそうだ(267頁)。また家猫を見て、「自分より弱いものの自由と安全を守りたい」という欲求を覚え、この欲求は種の保存の生存戦略として自然選択された(267頁)といい、これを鍵概念として人と連帯すべし、との確信の下で生きるために、「神が姿を表すことが必要ならば現れてくれるだろう。」(268)という。
キリスト教の神は契約の神であることを踏まえないのか。進化論は旧約の創世神話と対立することを忘れたのか。
西欧社会の「無神論」は、その時がくるというような視座から捕捉できる問題ではなく、凄絶な闘争の問題だったのではないのか。

前半は「無神論」の歴史を辿る。しかし「無神論」という不変の概念が時代と地域を貫いて存在してきたわけもない。「無神論」という言葉は定義してから用い、時代と地域による概念の変遷をも論じる位の丁寧さが必要だ。

第二部所収の「政教分離と無神論」は、本来なら全体の核となる章だろう。しかし(他の殆どの章と同様)出典の表示が一切なく、実際には史実に対する論考でなく個人的な思い込みの記述だと言われても仕方ない。
また、「キリスト教無神論」(例えば206頁)という奇妙な概念は、どこにも定義されないまま本書中に頻出する。

本書の記述には宗教的感情への配慮が感じられない。だから宗教的な葛藤の中で生まれてきた筈の無神論の核心へも、迫れていないと思う。

方法論に初歩的な不備のある本。
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