サービサーをご存じですか?債権回収会社です。今では振り込め詐欺で悪用されることが多くて逆にみなさんよく知っているかな(著者も同様に述べています)。我が国の金融制度はほぼ100%借り手責任が問われ、しかも連帯保証人まで要求されるような状態です。他の商品等は消費者契約法などで消費者が保護されているのですが、銀行融資だけは、その取引時においては、知識量の彼我の差は天と地ほどの差があるのに、消費者(借り手)を保護する規制がない状態です。そして、借り手による返済が滞ると、借り手の事情や返済計画を聞くことなく、サービサーに、銀行が貸した額より相当に安い額でさっさと売り飛ばし(ポンカス債権)、買ったサービサーはかつての街金並みの追い込みをかけるということ。しかも、銀行とサービサーは何らかの関連性(資本的なつながりや、利害の一致)があり、銀行では荒っぽいことはできないが、サービサーなら骨の髄までしゃぶれるから、銀行もサービサーも大儲けできるというスキームが、本書の題名「無法回収」になっているんです。商売としてはサービサーはとてもいい。これから超有望です。しかし、参入障壁がきわめて高い。お金はお金どうしで集まるのが好きなんですね。やっぱり。