有用な情報が多いのに、とても残念な本です。
何が残念かというと、著者の言葉の使い方、セルローズファイバー以外をこき下ろす表現の仕方などです。殺人、狂っている、詐欺等々。ハウスメーカーも実名でこき下ろしています。かたや、自分に賛同する企業・社長はべた褒めです。
もし事実が書いてあるにしても、こうした表現により著者の人格を疑い、そうすると著者が書くこと全てが怪しく感じるからです。
読んでいて疑問に思った点。
「アメリカなんて台風で火事場泥棒のような略奪が起こるろくでもない国」のように書いておきながら、「セルローズファイバーはアメリカでナンバーワンのシェアを誇る素晴らしい断熱材です」。はてな?
「高気密、外張り断熱は、人間がビニールを着るような蒸れ蒸れ住宅だ。強制換気により冬の乾燥もひどく、風邪やインフルエンザで健康すら害する」と書いています。
壁や床、天井空間にパンパンに入れるというセルローズファイバーは、本当に透湿性素材なのか?そんな「ぎっちり」で透湿するというのが不思議です。吸湿容量が大きいだけではないか?それなら、面材+石油製品の断熱材の外張りでも室内側に吸湿性の高い材を用いれば済む筈だと思いました。
主流の充填断熱(グラスウール)・流行の外張り断熱を口汚くこき下ろすことで、強権的父性を武器に「セルローズファイバーはこんなにも素晴らしい」という宣伝を目的としているような気がしてなりませんでした。
もっと冷静かつ客観的に著述しないと、叱咤され罵声を浴びて喜ぶ人間以外は素直に読めないと思いました。
残念な本でした。