『萌え4コマ漫画』というのは、可愛らしい作風とは裏腹に結構シビアな世界で、『きらら』系でも埋もれてしまったマンガが数多くあったりします。有名な「2巻目が出ない」というのは、今や執筆陣の自虐ネタにまで使われていますが(苦笑)、中には単行本化さえ成されなかった作品も……。
この『無敵せんせい』も、そんな幻の名作(?)の一つです。
ギャグマンガですが、作風は脱力系というか、アホクサ系というか。大爆笑ではなく、不覚にもプッ、と吹き出してしまう感じです。(ちょっと、昔のとり・みき氏に近いかも)
主人公からして、学校の教師として赴任(転用)された元軍用サイボーグ、というハードな設定(『クラス・オブ・1999』?)……、をこれっっっっっぽっちも生かしていません(笑)。たまに腕が飛んだり、頭がとれたりする程度。さらに、生徒にドリルに偏った愛情を抱く者あり、複雑怪奇な家庭事情を抱える者あり、果ては謎の古代兵器ありで、解説不能の、何ともシュールな雰囲気を醸し出しています。
ぷに系の可愛らしい絵柄と、ゆるいギャグとのギャップの激しさが、単行本化されなかった理由なのかなと邪推してしまいますが、ワタシ的には十分以上にオモロイです。
実は、この作品の後で連載されていた『ピコピコぱんち!』も、輪をかけたアホクサさで大好きだったのですが、残念ながら今回は未収録。
ともあれ、もはやバックナンバーでしか見ることは叶わぬと思っていた作品に、こうして再会できたのは嬉しい限りです。書き下ろしも相変わらずのノリで、ゆる〜く笑わせていただきました。
ここまで来たからには『ピコピコ』と、他の幻の作品群の復活も期待して、星5つです。