40歳代の女性です。私自身はまだ近しい人を看取った経験はありませんが、誰もがいつかは経験する可能性が高い事だと思い、他人事とは思えずに一気に読み通しました。
本書では、愛する伴侶に突然降りかかってきた厳しい現実に戸惑いつつも、各々が今出来る最善の事を手探りで探しつつ、共に病に立ち向かっていくその様が克明に記されています。
当然の事ながら、一般の患者やその家族は医療に関してはプロではないので、どのような病院や治療を選択するか、という事から始まっていきなり全貌がわからぬままに、命を懸けた選択を迫られるシーンに次々と直面して戸惑うことになります。
そのような時に心の支えになってくれて、本人とそして後に残された家族が「最善を尽くすことが出来た」と納得できるようなサポートをしてくれる医師と出会える事がいかに大事なことか、この本を読んでつくづく考えさせられました。
闘病の貴重な記録であると共に、全編にわたって感じられるご夫婦の絆の深さに感動し、読後も長くその余韻が残る本でした。