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無差別殺人の精神分析 (新潮選書)
 
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無差別殺人の精神分析 (新潮選書) [単行本]

片田 珠美
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

彼らが殺戮者と化したのはなぜか?秋葉原、池袋、下関、大阪教育大附属池田小、コロンバイン高校、ヴァージニア工科大…犯人たちの生い立ちと肉声を克明に辿っていくと、六つの共通する要因が浮かび上がる。いったい何が無差別殺人という「最後の一線」を越えさせてしまうのか?凶行へと飛躍する“心のメカニズム”を、気鋭の精神科医が徹底分析。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

片田 珠美
1961年広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。仏政府給費留学生としてパリ第八大学でラカン派の精神分析を学ぶ。現在、神戸親和女子大学教授。精神科医として臨床に携わりつつ、精神分析的視点から犯罪病理を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 223ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/05)
  • ISBN-10: 4106036371
  • ISBN-13: 978-4106036378
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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21 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 香桑 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
著者が分析の対象とするのは、無差別に行われた大量殺人。かれら殺人者の生育歴から事件当時の心理状態を、裁判資料や報道資料などをもとに再構成を図りつつ、レヴィンとフォックスの理論に基づいて整理しつつ、分析を加えていく。

なぜ無差別なのか。それを説明するのは投影や置き換え、投影同一視といった精神分析の概念である。
なぜ大量なのか。それを説明するのは誇大な万能感、過剰な自己愛といった概念である。
なぜ殺人なのか。自殺ではなく。著者は殺人ではなく、拡大自殺であると言い換える。

どれもの事件でレヴィンとフォックスの理論で提唱される6要因が揃っていることを確認した上で、著者はそのどれかの要因を防ぐことはできなかったかを検証する。
そこから導き出された著者の結論には、分析の過程と異なり、いささか精彩が欠ける気がした。
なにしろ、これは避けがたい事態であったという再確認にほかならなかったのであるから。解決策の処方箋に妙案はない。
どのような結論が描かれているか、それは各自で読んでもらいたい。そして、各自で考えて取り組むほか、今はできることがないのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
精神分析はどこまで確かに,犯罪を犯した人々の心を覗くことが出来るのか。
僕の答えは,「一般の人が想像できる範囲でしかできません」だ。
もっともらしく分析用語を使って,論を展開するが,簡単なことを難しく言っているだけである。

著者は,フランスで流行のラカン派の精神分析を学んだ精神科医だそうだが、
そもそも,フロイトもユンクもラカンも誰を奉ずる精神分析であっても、
人生相談くらいにしか効果のないものなのである。

著者は秋葉原無差別殺人の被疑者に対して精神分析を行うが、
それは,最初に著者自身が考えた分析結果があって、
それに見合うような,生育歴,来歴,手記,本人を知るひとの証言などを,
都合よく拾い上げて行くだけである。
これを,一般社会では,後付けという。

まだ,この著者が医者なだけましであって(医者は気休めでも薬を処方できる)
この精神分析を行うのが心理学者では目も当てられなかったろう。

見るべきところは幾つかある。

犯罪の抑止力としては,精神分析や,精神科医が全く無力だと宣言しているところ。
全くそのとおりで,潔く気持ちが良い。
アメリカ精神医学会の精神障害診断マニュアルDSMを批判しているところ。
役に立つところは大いにあるが,多数決で決まるこの判断基準に科学的根拠はない。
苦手だと思われる自閉症分野に踏み込まなかったところ。
被疑者に『人格障害』と言う病名をつけるのはやめなさいと言っているところ。

そして,この本の最低なところ。
『わが子を殺戮者にしないためにやってはいけない十か条』をつくったところ。
そんなものは、ない。
その上,こういうマニュアルをつくる事自体が,片田さんがもっとも唾棄する
『成熟拒否』なのではないか。

片田さんがテレビに出て、F氏やM氏のようにならないことを切に望む。

ところで、帯の推薦文を書いた重松清先生は本当に中身を読んでいるのだろうか
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23 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たこやき21 トップ1000レビュアー
形式:単行本
不可解な動機で行われる無差別大量殺傷事件。国内4例、米国2例を分析し、その背後にあるものを探ったとする書。
しかし、2つの点について疑問が浮かぶ。まず、分析対象とする事件を選んだ基準がわからない、という点。もう一つが、その分析そのものが、あまり信頼できないのではないか、という点である。

まず、基準がわからない、という点。
『日本の殺人』(河合幹雄著)などでも指摘される通り、人口一億人を超える日本において、殺人事件は予備、未遂を含めて年間1300件程度と例外的事象である、といえる。その中で、無差別大量殺傷事件というのは、ずっと年間一桁台という例外中の例外である。その中の、ごく一部である4例を分析対象とする。どういう基準で、4例を選んだのだろう。

そして、分析そのものの問題。
本書の分析は、著者がマスコミ報道などを元に、「こうだろう」と言っているだけである。二次情報には必ず偏りがある。それを元に分析して意味があるのだろうか。
しかも、論理的に繋がらないものを強引に解釈している部分も多い。
例えば99年の下関通り魔事件について、93頁〜94頁の文章。犯行に使った車は車種を指名して借りたもの、突っ込んだ駅のガラス戸の幅が2M弱で、車の車幅が1.7Mだった、の2点を持って「コンコースにいる人が車から逃げられないようにという計算も入っていたのかもしれない」と予想する。そして、次の段落ではいつの間にか「きわめて優秀な頭脳を持つ上部は、実に計画的かつ周到に犯行を準備している」と事実にされてしまうのである。これは分析と言えるのだろうか?

故に、それを一般化した終盤にも疑問符が付く。
しかも、著者の主張では、近年、無差別殺人の起きやすい状況になっていると、というが、統計上の増加はないし、長期的見れば減少している。完全に矛盾である。

以上の理由から、説得力を感じられなかった。
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無差別殺人者の精神分析。テーマとしては興味深いし、精神分析という手法自体、... 続きを読む
投稿日: 2010/3/15 投稿者: uot
本題とはそれますが…。
この本を読んでとても腹が立った部分があります。

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テキトーだな。。。
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とてもスリリングでおもしろかった
... 続きを読む
投稿日: 2009/9/13 投稿者: まりこ
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