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無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
 
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無実はさいなむ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) [文庫]

アガサ クリスティー , Agatha Christie , 小笠原 豊樹
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

慈善家の老婦人が殺され、評判の悪い養子のジャッコが逮捕された。彼はアリバイを主張したものの有罪となり、獄中で死んだ。それから二年後、外国から帰ってきた男が、ジャッコの冤罪を告げに遺族の住む屋敷を訪れた。が、その来訪は遺族にとって迷惑だった。落着したはずの事件が蒸し返されることになったのだ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

クリスティー,アガサ
1890年、イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1926年には謎の失踪を遂げる。様々な臆測が飛び交うが、10日後に発見された。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンに出会い、嵐のようなロマンスののち結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

小笠原 豊樹
1932年生、詩人、ロシア文学研究家、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 431ページ
  • 出版社: 早川書房 (2004/07)
  • ISBN-10: 4151300929
  • ISBN-13: 978-4151300929
  • 発売日: 2004/07
  • 商品の寸法: 15.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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By gl510 トップ1000レビュアー
形式:文庫
アガサは、主人公が、無実の罪で獄中死する作品を二つ書いている。「五匹の子豚」と、この「無実はさいなむ」であり、いずれも傑作である。特に、この「無実はさいなむ」は、アガサが、あまたの傑作群の中から、自作の探偵小説の中で、もっとも満足しているニ作品のうちの一つに挙げているくらいなのだが、どういうわけか、そんな作者の深い思い入れをよそに、必ずしも、一般受けしているとはいい難い。同じテーマの作品なら、読者の共感は、おそらく、「五匹の子豚」の方に集中するだろう。作者がその作品に寄せる深い思い入れと、読者がその作品に寄せる評価のズレは、しばしば見られることだが、この作品などは、その典型的な例といえるのかもしれない。  

その原因は、獄中死するこの作品の主人公、ジャッコのキャラクターに負うところが大きい。生来の救いようのない問題児で、一家の鼻つまみ者のジャッコが無罪となり、かりそめの平和に浸っていた善良なる一家の中に犯人がいるというこの作品の展開とその結末が、読者の共感を得にくいということは、容易に想像できるのだ。  

それでは、アガサが、この作品に、それほどまでに深い思い入れを寄せる理由は、一体、何だったのだろうか?アガサ自身は何も語っていないが、思うに、おそらく、この作品には、アガサが伝えたかったメッセージがたっぷりと込められているからなのだろう。それは、「まことの愛とは」である。養子として迎えた子供たちに溢れるほどの愛情を注ぎながらも、彼らからの愛情は得られなかった被害者。愛し合いながらも、お互いに、相手が犯人ではないかと疑心暗鬼に陥る容疑者たち。この作品には、そんな彼らの描写を通して、「愛とミステリの作家」アガサの本領が、確かに、存分に発揮されているのだ。  
ちなみに、この作品には、本編のどんでん返しとともに、「まことの愛」にもどんでん返しが用意されている。  

 

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
形式:文庫
ある人物が、無罪であるということは、
別の人物が、有罪である可能性があるかもしれないということだ。

ある人物が、無罪であるということは、
よい知らせだと思い込んでいることがある。

利害関係者にとっては、利は害と背中合わせである。
利があるところには、かならず害もあるのだということが、本書から理解できた。

世の中は、うまくいかないものだ。

ps.
解説には、本書がある意味で失敗作だと書かれている。
小説としては、いろいろな複線が有効に働いているので、成功作だと思う。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
必ずこの作品と「オリエント急行〜」が入ります、個人的に。
後は気分で「検察側の証人」とか「ゼロ時間へ」とかその他入れ替わりますが、上の作品は外しません。

「オリエント急行〜」はともかくこちらは評価分かれるんですけど。
初見が小学生の時、人間関係のドロドロなんて存在も知らない頃でしたから、この作品の終局へむかっての勢いには
読んでいて背筋になにか得体の知れないモノがはしった事を覚えてます。

お勧めですよ。
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さいなむ?苛む。
犯人と犯行の動機にいまひとつしっくりこなかった。

かし、筆力は相変わらずで、最後まで読ませてくれる。... 続きを読む
投稿日: 2006/9/19 投稿者: inspiron
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投稿日: 2005/3/9 投稿者: gras
クリスティの異色作
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投稿日: 2002/3/28
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