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無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21)
 
 

無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21) [新書]

島田 裕巳
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「あなたは宗教を信じますか?」。多くの人は答えられず、自分は宗教にいいかげんだと思っている。しかし、実は世界の宗教も無宗教で、日本人は宗教に熱心なのだ。無宗教、その""魅力と可能性""を初めて明かす!!!

内容(「BOOK」データベースより)

「あなたは宗教を信じますか?」多くの日本人は、答えることができない。そして、自分は宗教に無関心だと思っている。しかし、無宗教は大きな価値のある宗教なのだ。無宗教、その“魅力と可能性”を初めて明かす。

登録情報

  • 新書: 183ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2009/1/10)
  • ISBN-10: 4047101753
  • ISBN-13: 978-4047101753
  • 発売日: 2009/1/10
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
無宗教とは何か?無宗教=無神論ではなく、日本人は多神教でもない。宗教的寛容とも違う。無宗教は宗教や信仰の否定ではなく、煎じ詰めれば特定の宗教・信仰を絶対視しないこと、宗教についてあらゆる可能性を確保しようとする心のあり方だと私は本書から理解した。無宗教であるが故に真摯に信仰を追求する人々を尊重し、宗教・信仰の自由が確保されること、無宗教には無にあこがれる日本人の心性に由来する「無の宗教」の側面があり、他者との壁を設けないことで自己の限界を超えられると説く。後者の考えは新鮮だ。そして、神社や寺等を使い分けることは何ら恥じることではなく、日本人は世界的に見ても宗教熱心であり、あらゆる信仰を分け隔てせず他者と交わる無宗教こそ世界スタンダードとなるべきとする。日本が無宗教化した背景として先祖供養の基盤の上で長い村落共同体での生活から神仏習合が進んだとの説明は明快だ。その他、出家制度、つまり聖職者と聖俗の厳格な区別があるのは仏教とカトリックだけで、そういう観点からは神道とイスラム教は近い等、本書で初めて知ったことは多い。

ただ、怨霊信仰・崇りの観念は密教伝来より前にはなかったように読めたが、そうであれば、日本の古代は怨霊・崇りへの恐れがかなり左右したとの井沢元彦氏の説と齟齬がある。また、宗教勢力の牙をぬく荒療治をした織田信長の功績にも触れるべきだろう。このように本書に若干の不満はあるが、ある宗派が戦闘的になり、自己の信仰を強く自覚するのは他宗派との利害の対立があるときだという指摘は非常に重要。宗派間の利害対立がなく無宗教でいられる日本人であることを幸せに思うし、そういう宗教にオープンでいられる社会が世界、特に宗教紛争で揺れる貧しい国で実現することを強く願う。
このレビューは参考になりましたか?
47 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、新宗教を比較宗教論として論じながら日本人が何故、「無宗教」となったかと、その事が日本を世界をコンパクト化した、著者の用語でいう「J Universe」と成りうる可能性を論じている。しかし、この結論を導くまでの各宗教の認識があまりにも間違いが多い、というか意図的に操作し強引に論旨をたてようとしている箇所が多すぎる。「イスラム教が十字軍による遠征で他宗教との衝突がなければムスリムである事を自覚し得なかった」という論旨は、教祖であるムハンマドやそれ以降のムスリムがイスラームの教えを広めるうちに、その当時の中東の地域で先に信仰されていたゾロアスター教やミトラ教、あるいは土着の宗教を信じる他の部族と既に衝突が生じていた事実や、ムスリムが十字軍の遠征以前に既にキリスト教、ユダヤ教といったセム系一神教の信者であっても人頭税を払う事で共生していた事実に反する。コーランは生活習慣などに関しても細かく指示がなされているのでそれに従い生活する集団がムスリムであり、そこに人種や国家は関係がない。この点で日本の民族宗教である神道とイスラーム教は結びつかない。すなわち民族宗教である日本の神道とイスラム教の性質が近いとするのは無理がある。それとアフガニスタンや湾岸戦争などの西欧諸国とイスラーム諸国の衝突をキリスト教対イスラーム教とするのも無理がある。西欧諸国は宗教の原理ではなく民主主義、あるいは資本主義といった近代の原理を基に戦争を行っているからだ。現在は十字軍の時代ではない。
仏教に関してもでたらめも良い所で平安時代の真言宗や天台宗を「霊」を操る修法を行うとして、それが菅原道真公などの祟りをなす「霊」を生み出したとしているが、「霊」は言い換えれば「御霊」であり、平安以前の時代から日本の神道の概念ではあったし、イザナギ尊・イザナミ尊を巡る神話を引用しながらそこから死を穢れとし「禊ぎ」を行う信仰が生まれた事は無視されあげくは神社の神官が「霊」に対しては無力であるとする。神社でのお祓いはどうなるのだ。そもそも仏教は「霊」の存在は本来、否定する。日本の神仏習合の中で「御霊」信仰が習合した結果だ。おまけにこの著者の中では元はイスラーム国らしい。元はチベット仏教の国だ。
そして「無宗教」の「無」に制限を持たないという意味を持たせる為の強引な論旨として仏教の「空」を持ち出すが「空無自性」と「無我論」を理解していないため「無」の概念の押し出しが極めて曖昧な状態でそのまま、わけの解らない「J Universe」なる概念に移行する。そこで説かれているのは現実問題として日本に存在する近年の日系ブラジル人や戦後の在日韓国人を巡る問題は無視された単なるお伽噺でしかない。この著者は東大の宗教学科で何を学んだのかと問いたくなる。
このレビューは参考になりましたか?
33 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Amazon次郎 VINE™ メンバー
形式:新書
「日本人に生まれた最大のメリットは、宗教に縛られないこと」とずっと思ってきた自分としては、
「我が意を得たり!」って感じかなと思って読んでみましたが...

なんだか勝手な決め付けが気になる本です。
「日本人は無宗教であることにコンプレックスを持っている」
「神社に初詣、葬式は寺、結婚式は教会、など宗教的に無節操なことに気恥ずかしさを感じている」
といったことがこの本の前提になっている語り口なのだけど、
そんなことを思っている人なんてほとんどいないと思う。
そんなことを思うことさえないほどに、宗教FREEなので。

あと個人的に非常に気になったのは、日本でのキリスト教布教の話で、
「カトリック系の学校だと、たとえカトリックの信者でなくても、生徒達は日常的に礼拝に参加させられる」
という一文。
酷い決め付けです。
自分は中高6年間カトリック系の学校でしたが、そんなのに参加したことは一度もありません。
筆者の言う「キリスト教の宗教教育」とやらを受けましたが、
「キリスト教ってクソだよなあ」と考える人間になってます。

全体として見れば面白いところも多々あるのですが、小さな決め付けのせいで
本全体としての信憑性に疑問を持ってしまいました。
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