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無国籍
 
 

無国籍 [単行本]

陳 天璽
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

 入国できず、帰国もできない。著者の陳天璽はつい最近まで無国籍者であり、トム・ハンクスの主演映画『ターミナル』の主人公と同じ様に、ある事情でいずれの国にも入国できなかった経験を持つ。
 国籍を持たない、あるいは持てない理由は、国籍法という国の事情、あるいは国家間の外交関係、国際紛争や政治体制の変更などの事情による個人の力の及ばないケースがほとんどである。著者の場合は両親が台湾籍を持つ日本在住者で、1972年の日中国交正常化の際、国籍選択を迫られ、台湾籍を放棄したからだ。
 税金は納める一方で、外国人登録証を持たされ、社会保障、教育、選挙権などで不利益を受ける。海外渡航の際には、気の遠くなる不便さ。差別に遭い、アイデンティティを喪失しかける。
 横浜中華街に生まれ育った著者が、半生を綴りながら無国籍で生きるとは何かを問う一方、世界の無国籍の実態を報告する衝撃のノンフィクション。

内容(「BOOK」データベースより)

ある日、私は空港から出られなくなった。パスポートは?選挙権は?愛国心は?アイデンティティは?衝撃のノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 255ページ
  • 出版社: 新潮社 (2005/1/15)
  • ISBN-10: 4104740012
  • ISBN-13: 978-4104740017
  • 発売日: 2005/1/15
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 366,962位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
著者の半生記であり、大変希少な体験談である。
横浜中華街で生まれた著者は、歴史の潮流と両親の意思で無国籍を選択する。
その経緯と日本国籍を取得するまでを語る。
やや稚拙な語り口であるが、他に比較する凡例が少ないので興味深い記述が続く。
ややネガティブな性格なのか、全体的に暗いトーンである。
類書が少ないので貴重な資料になるだろう。
著者はその後無国籍の研究を継続しているそうであるが、その成果を知りたい。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
国籍について考えたことはあったが、「無国籍」についてはほとんど考えたことがなかった。

国籍は自分を表現するときの1つの方法で、それによりさまざまな権利・義務が生じるが、国境線が変わるなど、状況で変化することもあるもの。生まれてから国籍を何の気もなしに持ち続けている身としては、普段はほとんんど気にすることはなかったが、アイデンティティーとしてはとても弱い概念だ。日本のパスポートは“最強”と言われ、そのお陰でこれまで僕は好きなように旅をしてきたが、一方で国籍という概念のために、自由に行き先や仕事、配偶者を選ぶことができない人がいる・・・。

この本にたまたま出会いページをめくってみたのだが、あまりに興味深くて一気に読み終えた。「無国籍」で生き、日本国籍を取るまでの約30年を描いた作品。同じ体験をすることはできないが、彼女の30年間をこの本で追体験することは、とても貴重と思う。

全ての旅人にこの本を薦めたい。いや、全ての国籍を持つ人と持たない人が目を通すべき本と言えるかもしれない。

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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
俗に「単一民族」と呼ばれる日本人には、無国籍状態に置かれた定住・永住外国人の重層的アイデンティティをなかなか理解できない。逆に、帰化さえすれば、日本人の仲間入りだと言わんばかりに、制度とアイデンティティを短絡的に結びつける傾向もある。人のアイデンティティは法や制度によって形作られる側面もあるが、それが人間の心の問題である以上、法や制度を超越する余地をも持つものだ。その意味、著者の、「無国籍者こそ、ある意味コスモポリタンな存在だ」という言葉は、なかなか含蓄に富んでいる。今後、日本における外国人の人口が増えることを考えると、様々なバックグラウンドや重層的アイデンティティを持った「他者」といかに共存できるかというのは、日本社会が抱える大きな課題であろう。人のアイデンティティというものを、簡単に制度や法律で区切るわけにはいかない。時宜を得た好著である。
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