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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
無伴奏?,
By toyosa04 (北海道札幌市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 無伴奏チェロ/マリオ・ブルネロ (CD)
無伴奏とはなっているが、実際にはチェロ独奏と「何か」との共演による曲が3つ。ブルネロとは盟友と言われるソッリマの曲はエレクトロニクスと、スカルソープは合唱と、そしてシェルシは打楽器との協奏による。
ソッリマは、その華麗な音の饗宴に耳を奪われる。どこまでが独奏の音なのかもはや判断がつかないが、それでもなおすごいテクニックで弾かれているらしいことはわかる。スカルソープの曲は、以前ウィスペルウェイの独奏によるものが出ていたが、このCDでは合唱が加わったことにより、静謐さが増したようだ。3人の作曲者のうち、シェルシのみ既に他界しているが、曲の印象もやはり少々インパクトが弱いと感じられる。逆説的だが、一番「現代音楽風」であることが古さを感じさせるようだ。 ブルネロの演奏は、そのテクニックと、さらに、何か人を引き付ける吸引力でもって聴く者の耳をつかむかのようだ。ここには三者三様の独自の音楽が奏でられており、未知の新しい音楽との出会いがある。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
無伴奏チェロによる現代作品を3つ収録してありますがまず感じてください,
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レビュー対象商品: 無伴奏チェロ/マリオ・ブルネロ (CD)
初めて聴く音楽を昔は「理解しよう」と努めましたが、少しずつ年を重ねるごとに「感じること」に重点を置くことで新しい音楽世界との出会いも楽しいものになっていきました。
奇才でもあり天才でもあるイタリアのチェリストのマリオ・ブルネロ(第8回チャイコフスキー国際コンクール優勝者)の奏でる3つの無伴奏チェロ(といいながら他の楽器の音や声が含まれるわけですが)を収録したこのアルバムも初めて接した音楽ですが、その魅力に引き込まれました。 1曲目のジョバンニ・ソッリマ作曲の『コンチェルト・ロトンド』は4つの楽章に分かれています。現代音楽と言うより民族音楽的な要素もあり、何の楽器がどのように重ねられているのかが分からないような混然一体感もあり不思議な体験をもたらしてくれました。 2曲目のピーター・スカルソープ作曲の『レクイエム』は、ボーズ修道院グレゴリオ聖歌隊によるグレゴリア聖歌を伴うわけですが、ほとんどがチェロ独奏で奏でられています。それぞれのラテン語が意味する世界をチェロ独奏で表現しており、『レクイエム』の通常文に慣れ親しんできたこともあり、奏でられている意味合いはそのまま受け取ることができました。聖歌隊の天上の声とチェロの現世との対話を聴きとることができるでしょう。 3曲目のジャチント・シェルシ作曲の『カルロ・マーニョの葬儀』はマウリツィオ・ベン・オマールのパーカッションを伴った曲でした。洋の東西を問わず、葬儀の厳粛さと死への畏怖が感じられる作品ですが、現代音楽の特徴とも言える無調性音楽は演奏者の力量が非凡なるがゆえに聴く気になるものだとも思いました。 いずれも 2004年10月25〜27日にイタリアのボーズ修道院教会で収録されたものです。なおリーフレットの解説は沼野雄司氏によるもので、この珍しい現代音楽のバックグラウンドを知る上で参考になりました。
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