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47 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心あたたまる、かつ、スカッとさわやかな一冊。,
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レビュー対象商品: 無人島に生きる十六人 (新潮文庫) (文庫)
この本のどこがいいかって、まず、根性の曲がった野郎が出てこないところ。16人の海の男たちが、それぞれ自分の持てる力を出し合って、協力し合って、 助けが来るまでの日々(といっても、確実に助けが来るという保証はない!)を、 あくまでも前向きに生き抜いていく姿は、非常に気持ちのいいものがあります。 無人島で孤立無援の状態でありながら、 日本男児として恥ずかしくないように、規律を守り、お互いを尊重し合って生きる姿。 悲観的になったり自暴自棄になったりしかねない状況の中で、 陰謀も策略も、騙し合いも出し抜き合いもなく、 みんな仲良く、明るく困難に立ち向かう姿。 元気のない人がいたら、さりげなく励ましたり、 あるいは、新しい仕事を与えて、やる気を出させたり。 また、日々、感謝を忘れず、 日本列島のあるほうに向かって、日本の神々に対して手を合わせたり。 文章もとても読みやすくて、たぶん子供でも読めるのではないでしょうか。 ひらがなも多いし。 文体自体が、明るくユーモラスなので、 多少悲惨な状況でも、暗くなく、楽しく読めます。 本当に、子供の頃に冒険小説を読んでワクワクしていた時の感じ。 心あたたまる、かつ、スカッとさわやかな一冊です。
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
素晴らしい指導力と団結力が活きた漂流生活実話。,
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レビュー対象商品: 無人島に生きる十六人 (新潮文庫) (文庫)
2009年8月15日のNHK番組「週刊ブックレビュー」で高野秀行氏が「おすすめの本」として紹介し、また直後8月26日日経新聞夕刊で八谷和彦氏も「読書日記」に本書を紹介している。読んだ感想はとにかく素晴らしいの一言だ。明治31年12月28日に日本を出帆したが、明治32年5月にミッドウェー島付近のパール・エンド・ハーミーズ礁で難破した龍睡丸(76t、2本マスト、スクーナー型帆船)乗組みの16名の漂流実話だ。昭和16年10月から「少年クラブ」に13カ月間連載され、昭和23年10月に刊行されたという名作だ。中川倉吉船長のリーダーシップが素晴らしい。また榊原作太郎運転士が人格者で頼れる参謀だ。鈴木孝吉郎漁業長、井上水夫長の幹部達の忠誠心が素晴らしい。乗組員は、報効義会(千島列島先端の占守島に住み千島の開拓に努める団体)の4名(川口雷蔵他)、練習生2名(浅野、秋田)、小笠原の帰化人3名(小笠原島吉、範多銃太郎、父島一郎)、水夫・漁夫3名(小川、杉田、国後)の合計16名だ。塩辛い石灰分が多い井戸水しか飲めず、木材・薪がなく、野菜がない小島の生活。蒸留水製造機を作り、塩を作り、行灯で火を絶やさず、海抜4mにやっとのことで4mの砂を上乗せし見張り台を作り・・と粛々と前向きに漂流生活を受け留めていく16名。叙述も特に、難破して物資を移す場面、小島から他の島探しに探検の場面、小笠原老人の鯨の話等々は鋭い筆致に引き込まれる。心の持ち方で愉快にもなり心細くもなり、ぶらぶら遊んでいるのが最もいけない、誰でも順番に仕事を持ち回りに決めた、誰もが熱心に自分の仕事をし、一人の仕事が16人に、16人は一人にという中川船長の仲間意識作りには頭が下がった。また本来あるべく組織の運営能力や管理能力を持つ中川船長は素晴らしく、不足気味の企業幹部社員は読んだ方がいい。古い作品だが著者の文体に違和感はない。
28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心の土台,
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レビュー対象商品: 無人島に生きる十六人 (新潮文庫) (文庫)
おもしろかった。重くないのがいい。前向きなのがいい。無人島に漂着しているのに、苦労が苦労のように伝わってこない。なぜだろう。『エンドュアランス号漂流』のように、一緒に痛みを感じるというのではない。子ども向けだから、とも考えたがどうも違う。上下関係のある家父長的な集団を描きながら、実は、語り手でもある船長が、みんなが気持ちよくしているためにどんなことがあっても、おこらない、しからない、こごとをいわないという姿勢を貫いているからなのだ、とわかった。心の土台がしっかりしていたからなのだと思う。
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