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無の思想―老荘思想の系譜 (講談社現代新書 207)
 
 

無の思想―老荘思想の系譜 (講談社現代新書 207) [新書]

森 三樹三郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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キャンペーンおよび追加情報

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

無とは何か、死とは何か。真理は言葉によってとらえうるのか。これらの根本命題を課せられた人間を思うとき、われわれは、無を拠点とする東洋思想から、あまりに遠く隔たりすぎたのではないか。本書は、言葉を超えた真理を追究し、自然に帰れと説く老荘の哲学を核に、東洋自然思想の系譜を、禅から親鸞、宣長、芭蕉へとあとづける。西洋合理思想になれ親しんだ現代人にとって、東洋的虚無の立場から存在の本質に迫る必読の書。

人間の言葉は、ありのままの真理をあらわすに不適当である。そこに荘子の「弁ずるは黙するにしかず」という主張も生まれる。それでは沈黙を守ることだけが、真理を伝える唯一の道なのであろうか。沈黙は言葉に対立するものである。たがいに対立するものは同じ次元の上にあることになる。言葉が真理を伝えることができないとすれば、沈黙もまた真理を伝えることができない。とすれば「非言非黙」のみが、残された唯一の道である。それでは非言非黙とは、具体的にどうすることであるか。それは言葉を用いながらも、言葉にとらわれないことである。禅宗風にいえば、言葉は月をさす指であり、月のありかがわかれば、邪魔になる指は切りすてるがよい。――本書・不立文字の思想より

読売新聞書評より(本書掲載)
本書はインド的なものとの出会いによる複雑な展開を充分に腹にすえながら、中国的な無の思想〈老荘思想〉の大本を明確にし、かつその思想の変容のあとを概説した。著者は中国思想の専門家、ことに道家思想の造詣において定評がある。その専門的知識を駆使して、老荘思想の展開に新指標を打ち立てた野心作である。仏教の空思想を知る上で、中国的無の思想の実態を心得ておくことは大切である。本書はそのような要望にも格好の手引き書となる。

著者紹介

1909年舞鶴に生まれる。1935年京都大学文学部卒業。支那哲学史専攻。1986年逝去。主な著書として『支那古代神話』――大雅堂、『「名」と「恥」の文化』『神なき時代』――講談社現代新書、『梁の武帝』――平楽寺書店、『上古より漢代に至る性命観の展開』――創文社、訳書として『荘子』――中央公論社・世界の名著、『世説新語』――平凡社・中国古典文学大系――などがある。


登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 講談社 (1969/10)
  • ISBN-10: 4061156071
  • ISBN-13: 978-4061156074
  • 発売日: 1969/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 237,967位 (本のベストセラーを見る)
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By カスタマー
「無」は老子や荘子、更に日本仏教にも強い影響を与えた東洋思想の重要な概念だが、分かりにくいものである。しかしこの本ではこの「無」を道家の立場から追求し、明快な説明を丁寧に行っている。「有為自然」など作者独自の考察はかなりおもしろく、「無」を考える時には実に参考になる。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
自然と人為 2004/3/27
「人為を無くす」と言うこと自体がひとつの「人為」ではないか。
「自然に帰る」ということ自体が「人為」なのではないか。
ということから、無為をこえた「有為自然」を提示する。

努力することで、真の「自然・本性」を発揮できるとした、と言う解釈。
人為によって自然を得ようとした立場。これらが興味深かった。

庖丁の話を引いて「練達自然」といい、「練習によって得られる自然」を論ずるところは強烈な印象を受けた。

二読三読したくなる本。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kaizen #1殿堂
老荘の思想を直接説明するだけでなく、
日本における解釈者として、本居宣長と松尾芭蕉を取り上げている。
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