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烏有此譚
 
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烏有此譚 [単行本]

円城 塔
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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第32回(2010年) 野間文芸新人賞受賞

内容紹介

灰に埋め尽くされ、僕は穴になってしまった文学界新人賞作家の最新作。
目眩がするような観念戯れ、そして世界観――。
不条理文学のさらに先を行く、新鋭の、やりすぎなまでに先端な、純文学。

登録情報

  • 単行本: 156ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/12/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062159333
  • ISBN-13: 978-4062159333
  • 発売日: 2009/12/16
  • 商品の寸法: 19.4 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 392,040位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
「オブ・ザ・ベースボール」で2007年に第104回文學界新人賞受賞、芥川賞候補にもなった円城塔のことだから、純文学を書いたっておかしくない。しかし、自分にとっては、彼はSF作家。
しかし、どちらにしてもこの本は、読みづらいことこの上ない。

別に読みやすいことが、小説として価値の高いことでもないし、そればかりを求めるわけではない。実験的な小説もあると思う。
でも、この小説はどうだろう。

この題名からして、著者が欄外に膨大に書き加えた注によれば、「いづくんぞこのはなしあらんや」と読み下せるとのことで、その意味は、「こんな話あるのか、いやない」っていうことらしい。本当に、こんな話、あってたまるかという感じ。

そもそも、本編と注のページがズレまくり、読みづらく、本編のストーリー(そんなモノあるのかって感じだけど)に集中できない。むしろ、「群像」掲載時にはなかったこの膨大な注のほうが面白くて、そちらばかり読んでしまう。

ただ、これも著者の確信犯的な行いのようだ。私のような素人のリアクションをあざ笑うかのように、著者の手の内で転がされているような気がする。かといって、読後感は悪くない。不思議な小説だった。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By フチコマ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
今や様々なメディアで引っ張りだこ、色々なところで書かれている著者の待望の新刊です。

本作は群像に掲載されたものにページ数が足りないので注をたくさん付けたものということらしいです。という内実の事情はおいといて(とは言ってもそれも中に書き付けられているのですが)、今回の作品はこれまで単行本として発行されてきた著者の作品とはひと味違います。

物語についてはネタバレとなるので言及しませんが、上にも書いたとおり、ページを開いてパッと目に飛び込んで来るのは本文と注の2段組み。海外のものや所謂前衛小説、実験小説などでは良くあるパターンですが、大概が、注の文章を読むのが苦痛だったりします。しかし、本作はこの注がまた中々面白い。本文と注の読み方は読者それぞれで良いと思いますが、その人の好きなように楽しむことが出来るというのは、良いですね。

注については、著者の本領発揮的な、専門的な解説が書かれていておもしろいですが、そこまでだとこれまでの著者の作品からひと味違うとは言えない、むしと踏襲していると言えますが、今回私が違うなーと思ったのが、この注を書く作業、結構しんどかったのだろうなーと思わせるような、著者の(語り手、と別に言ってもいいですが)生(っぽい)声が溢れていて、小説に著者(語り手)のキャラという位相が介在してきているような感じがして、簡単に言うとほのぼのした気持ちで読むことができました。

あまり書くと皆さんの読みを疎外するのでこれぐらいにしますが、一風変わっていながらも読みやすいかなりオススメの「純文学」小説です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By la9na
形式:単行本
・読中の光景が凄い。後半凄いことになる。
・下半分を埋める膨大な注釈が物語を立体にしている。
 話の端端から棘のように伸びて来ては読者を逆撫でする。
 本編から枝分かれした無数の棘は物語の世界から現実へと顕現する。
 本編が訳わからないから余計にそのギャップによる効用が大きい。
・読み進める程に注釈を読んでいるのか本文を読んでいるのかわからなくなって、
 ごっちゃになって、
 境を失った現実と空想が緩く混ざり合う。
・全てが悪いと言ってしまえばそれまで。
 好い悪いの範疇を逸したもの故、それを語ること自体ナンセンス。
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