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炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫)
 
 

炎蛹―新宿鮫〈5〉 (光文社文庫) [文庫]

大沢 在昌
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   警察組織の暗部を知る者として、エリートコースから新宿署生活安全課へと左遷された鮫島警部が、新宿にはびこる犯罪に挑む長編刑事小説『新宿鮫』。1作目で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を、4作目『無間人形』で直木賞を受賞し、ハードボイルド作家、大沢在昌の地位を不動のものとしたシリーズである。

   第5弾となる本書は、外国人マフィア間の抗争、ラブホテル連続放火、売春婦連続殺人という、同時期に発生した3つの事件を鮫島が追う設定である。巧みな場面転換と鬼気迫る犯人たちの心理描写が物語にスピード感と臨場感をもたらしており、シリーズの中でも特にエンターテイメント性に優れた作品であるといえよう。加えて、これまで単独で行動していた鮫島が、今回はチームを組んで捜査する点が新鮮である。相棒となるのは甲屋(かぶとや)という名の農水省植物防疫官で、彼は南米から持ち込まれた稲の害虫「フラメウス・プーパ(火の蛹)」の付着したワラ細工を探していた。その所有者が、鮫島の追うイラン人マフィアの情婦だったのだ。ほかにも、東京消防庁予防部・吾妻や新宿署鑑識係・藪ら、職人魂をもった魅力的な男たちが登場する。彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりがつづられているからこそ、陰惨な事件を扱った刑事小説でありながら、爽快な読後感が得られるのであろう。(冷水修子)

内容(「BOOK」データベースより)

新宿署刑事・鮫島を、犯罪者は、恐れを込めて「新宿鮫」と呼ぶ。植物防疫官・甲屋は、外国人娼婦によって南米から日本に侵入した、“恐怖の害虫”の蛹を追っていた。羽化まで数日。蛹を追って、鮫島と甲屋は、危険と罠に満ちた闇に挑む!命をかけて熱く闘う男たちがここにいる。興奮と感動、圧倒する迫力!傑作長編刑事小説第5弾。

登録情報

  • 文庫: 432ページ
  • 出版社: 光文社 (2001/06)
  • ISBN-10: 4334731597
  • ISBN-13: 978-4334731595
  • 発売日: 2001/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By I'll go to a place in the sun VINE™ メンバー
形式:文庫
今回の事件は、いわばありふれた事件を並行させることにより、
エンターテインメントというより社会派小説の趣を強くしている。
クライムノベルという観点もあり、
さまざまな読み方が出来る小説に仕上がっている。
今までは、事件そのものが派手であり、
鮫島にもスーパーヒーロー的な感じを受けていたが、
今回は、事件が地味なことと、
甲屋はじめ、警察外の人とのやり取りから、
鮫島が長幼の序を身につけた常識人であることが
強く浮き彫りにされている。

新宿鮫のシリーズにしては、地味という方もいらっしゃるのだろうが、
鮫島の人間性が出ている、隠れた名作であると思う。
奥付きを見ると、あまり売れていないようだが、
未読の方は、ぜひ読まれることをおすすめする。
リアリティという面から見れば、シリーズ最高傑作ともいえよう。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
新宿鮫シリーズでは鮫島を取り巻く上司の魅力がうまく描かれていると思う。桃井はもちろんであるがこの作品の甲屋がなんて魅力的なのだろう。中年以降の年代の人物に深みがあるのだ。

さてこの第五作目は他の人も書かれているが無関係そうな三つの事件が描かれているのだが、それがだんだんと絡みあっていく。一つ一つの事件は確かに薄いし他の作品と違って犯人の描かれ方もあまり細かくはない。ただ引き込まれる展開は見事で流れのままに読み進めることが出来る。

そういえばこの作品で出てくるオカマも魅力的である。第一作目でも思ったがこの人の書く同性愛者はなんだか人間味がある。けっこう物語の中でいい味を出していて個人的にそういう人物が出てくると新宿鮫は面白い気がする。

全体的に特に壮大と感じるわけでもないが地味な傑作だと思う。個人的には四作目よりもこっちの方が好きだ。一作目と同じくらい好きだ。それはたぶん一作目では桃井が描かれていたし、この作品では甲屋が描かれていたからだと思う。そういった人間的魅力が描かれていることにひきつけられたのだと思う。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
新宿鮫シリーズの第5弾

この作品は、シリーズ中で少し趣が異なる作品といってよいかもしれない。本編は、売春婦連続殺人とラブホテルの連続放火をサブの事件とし、メインは、外国から偶然持ち込まれた「炎蛹」の行方を追うというものである。

「炎蛹」が孵化することによって国内の稲が全滅するという設定なので、確かに重大な案件なのだが、過去の4作で鮫島が追った事件のイメージとも異なり、犯罪のスケールが小さく感じた。面白い作品で十分に楽しめるのだが、このミスなどの一般的な評価が、他のシリーズ作品と比較して低いのは、このあたりに理由があるのかもしれない。
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面白い!
私にとって、大沢先生の作品は、「魔女の〜」が初めて読んだ作品であり、
大変楽しく読めました。... 続きを読む
投稿日: 2008/5/15 投稿者: ふる
今ひとつパンチに欠ける
本作には農水省の植物防疫官である甲屋(かぶとや)と、東京消防庁の
吾妻という公務員が登場します。
なんだか、真保... 続きを読む
投稿日: 2007/2/4 投稿者: まどか
職場は違えども志のある人は、ある種の共通した魅力を持っているものだ。この作品では防疫官の甲屋と消防の吾妻がそれである。むろん従来キャラの鮫島・桃井・藪の存在はいう... 続きを読む
投稿日: 2006/11/14 投稿者: 愛媛の右、徳島の上、兵庫の下
んーー。。。普通
これに限らず、どうにも新宿鮫は、読んでる最中は面白いんだけど、読み終えると、意外にたいしたこと無い事件だったと感じるのばっかなんだよな・・。なんか締めが甘いのかな... 続きを読む
投稿日: 2006/9/18
読み終わると面白いけど...
読んでる間は、こんなに複雑にしなくてもいいのに...なんて思ってしまいました。いろんな要素からみ過ぎかなと。あまりに複雑なプロット...言い方を変えれば練りに練ら... 続きを読む
投稿日: 2006/6/17 投稿者: wildatheart22
鮫島コンビを組む
本来は二人一組で捜査するのが刑事という仕事の原則であるが、鮫島だけは事情があって一匹狼で捜査する。しかし今回は、いっとき二人一組になる。相手は刑事ではない。農水省... 続きを読む
投稿日: 2005/1/9 投稿者: くま
シリーズ史上最高のストーリー構成
大沢氏はどの作品においてもストーリー構成が面白いのだが、今作はシリーズ上最高である。登場人物の多さもさることながら、色々な出来事が複雑に絡み合い、最後にはそれらが... 続きを読む
投稿日: 2003/8/18
読み始めたら止まらない、面白さ!
読み始めたら止まらない、という面白さである。... 続きを読む
投稿日: 2002/9/25 投稿者: 街道を行く
犯罪ではない恐ろしさ
新宿鮫シリーズ第5作。... 続きを読む
投稿日: 2002/5/5 投稿者: 佐々木 葵
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