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炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫)
 
 

炎立つ〈壱〉北の埋み火 (講談社文庫) (文庫)

高橋 克彦 (著)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

陸奥の豪族安倍頼良(よりよし)の館では息子貞任(さだとう)の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに100年を越え朝廷は蝦夷(えみし)たちを俘囚(ふしゅう)と悔るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。著者渾身の大作歴史ロマン全5巻刊行開始!!

内容(「BOOK」データベースより)

陸奥の豪族安倍頼良の館では息子貞任の婚儀が盛大に始まった。平将門の乱が平定されてすでに百年を越え朝廷は蝦夷たちを俘囚と侮るばかりだった。源平の武士たちの台頭を前に東北の地に黄金の楽土を築こうとした藤原氏の夢がこの夜大きな炎となって燃えあがる。著者渾身の大作歴史ロマン全五巻刊行開始。

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5つ星のうち 3.0 評価の分かれる作品, 2006/12/26
By @poor work - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
前九年後三年の役を描く異色作。
前半は前九年の役、つまり安倍氏の戦いを描き、第三巻で完結する。

前九年の戦いについて、比較的詳細かつ信頼できる歴史資料は、ほぼ『陸奥話記』に限られる。
この作品も当然、陸奥話記をタネ本として進行してゆくが、
随所にミステリ作家として、そして東北人としての高橋氏の解釈が加わる。

ただ、現在ではほぼ偽書であることが証明されている
”東日流外三郡誌”にインスパイアされたと思われる歴史解釈がある点は、少々気にはなる。
アラハバキ信仰や、環状列石の呪術的描写は、歴史小説というよりは、ミステリ作家としての高橋氏の顔が強く出ている。
思い入れを隠さずに熱く描く人物像は、東北人としての高橋氏の顔である。
こういった要素は人によっては違和感を感じるだろうし、好きな人はとことん好きになるだろう。
評価の分かれる作品と感じる。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 会心の時代絵巻!, 2004/9/24
NHK大河ドラマで放映されていたのは何年前だったろう。
ようやく原作を読んでみた。実は「火怨」を読んで、あまりの面白さに“陸奥3部作”の第2部にあたる本作を続いて手にしたのだ。
東北の歴史はいわば「敗者の歴史」であり、中央から(古くは京、今日では東京)軽んじられ続けた…。しかし、陸奥の歴史は単に忍従をし続けたわけではなかった。アテルイを始め、安倍氏、藤原氏と実は多くの英雄を輩出し、中央に対して独自の誇りある文化を創り上げてきたのだ。
東北地方の歴史を「中央の側」ではなく「住む者の側」で描いた本作は、その筆致も合わせて手に汗握る一大歴史スペクタクルとして描かれる。登場人物にもそれぞれに妙味があり、まさに会心の歴史絵巻だ。お勧めの書であることは間違いない。
なお、できれば「火怨」を読まれてから本作を手にされることを強くお勧めしたい。そうすれば、さらに本作の世界が深まることをお約束する。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 陸奥の山々とさわやかな武将達の生き様に感動!, 2004/6/21
平安時代は中央権力にとって、直接武力衝突するような事件がなく、
都に住んでいる人々にとっては、疫病、重税、飢餓といった問題が大きかった。
本作品では、東北地方(当時の奥六郡)の山深さ、その発色の素晴らしさを感じる場面が登場する。生き生きとした自然の力の中で、阿倍貞任、藤原経清らが、さわやかな武者ぶりを演じる。

力を信じて生きる貞任、仁義に生きる経清。
互いの生まれ、育ち、思想は違えども、お互いを刺激しあい、
やがては蝦夷のゆくえを共に背負って生きる。
2巻以降、朝廷と蝦夷との争いが本格化する。
非常に楽しみである。

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