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灰塵の暦―満州国演義〈5〉
 
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灰塵の暦―満州国演義〈5〉 [単行本]

船戸 与一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

満州事変から六年。理想を捨てた太郎は満州国国務院で地位を固め、憲兵隊で活躍する三郎は待望の長男を得、記者となった四郎は初の戦場取材に臨む。そして、特務機関の下で働く次郎を悲劇が襲った―四兄弟が人生の岐路に立つとき、満州国の命運を大きく揺るがす事件が起きる。読者を「南京事件」へと誘う第五巻。

登録情報

  • 単行本: 469ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/01)
  • ISBN-10: 4104623067
  • ISBN-13: 978-4104623068
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 3.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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船戸の地平 2009/4/10
By ジジ
形式:単行本
「非合法員」から読んできた。
日本冒険小説の大家は、海外から日本へ、しかしその主題は一貫している。
陽の目を見ることのない少数民族、あるいは虐げられてきた人々が叫ぶ怨恨、意志、失墜、不安、そして、時代時代の現社会体制が内包する絶対矛盾。
それが、満州。というよりも、南京事件を真っ向勝負で描こうというのだ。
興味深いではないか。
主人公の敷島4兄弟のポジション取りが良い。
これまで、虐げられた人々のネガティヴな暗い情熱だけで進んでいくはずの物語が、様々な角度から描かれていく。
初めて、満州をまっすぐに捉えた(であろう)作品であることには違いない。
船戸の進化はどこで折り合いをつけようというのか?
きっと、作者ですら分かるまい。
取ってつけた落ちなんか要らない。

時代を撃ってほしい。

「山猫の夏」での、奇跡のように。
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形式:単行本
船戸与一氏の小説のファンである。
一連の作品を読みたいと思わせてくれた、数少ない作家の一人である。
砂のクロニクル、蝦夷地別件、猛き箱舟などは吸い込まれるように読みふけったものだ。

しかし、ここ最近の船戸氏の筆致は熱狂とは程遠く、しばしば読む手が止まってしまう。
今も、第6巻も中断中である。

満州建国から日中戦争へ突入するという歴史をなぞる長編だが、史実とストーリーとの融合があまりうまく行っていない様に感じられる。
すべての重要事件があっさりとしており、「え?これで終わり?」というあっけなさである。
煮えたぎる怒り、絶体絶命のピンチ。以前感じたような興奮が何処にもない。

どうしてしまったのだろうか?これが衰えというものなのだろうか?それとも変わったのは私なのか?
知らなかった満州と日本を学ぶという面では非常に興味深いシリーズだが、果たして、シリーズが完結するまでに小説を読む高揚感を味わうことができるのだろうか。
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14 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
必読書 2009/5/1
形式:単行本
じつはまだ第5巻は読んでいないのだが、第1巻以来、発売されしだいつぎつぎに読み進んでいる。現代世界の辺境を描くこの作者への評価は、強烈なファンがしばしば正確に描くが、今回の満州国演義は、歴史小説としての最高峰に位置しているとわたしは思う。実名の歴史上人物も現れつつ、無名の大衆が本当の意味での歴史舞台でうごめいている。近年あつかましくも一流大学歴史学閥には、科学的歴史観から踏み外れて新しい歴史教科書を編む輩が、平然と歴史を塗り替えようと躍起になっているが、船戸与一の「小説」のほうが歴史を描いて論理的実証的で明瞭である。一部学者文化人が文春新書などに書きなぐる日本現代史では、恣意的に個人的感情から資料を引用するという学問からかけはなれた態度をとっているが、それらには船戸小説のように、思わずさもありなんという歴史がまったくないばかりか、見苦しいまでに個人的感傷の連呼しか感じられない。最終巻に発表されるだろう船戸氏の参考文献はおびただしかろうと思うが、いまからすでに楽しみのひとつである。大東亜戦争はいかにして始まったか。戦争を知らない日本人は船戸与一の満州国から入門するがよい。灰塵の暦―満州国演義〈5〉
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