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灰の迷宮 (光文社文庫)
  

灰の迷宮 (光文社文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

新宿駅西口でバスが放火され、逃げ出した乗客の一人がタクシーに轢ねられ死亡。被害者・佐々木徳郎は、証券会社のエリート課長で、息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京中の出来事だった。警視庁捜査一課の吉敷竹史は、佐々木の不可解な行動や放火犯として逮捕した男の意外な告白から、急遽、鹿児島へ…。アッと驚く犯人像。鬼才が放つ新機軸の本格推理。

登録情報

  • 文庫: 339ページ
  • 出版社: 光文社 (1991/08)
  • ISBN-10: 4334713777
  • ISBN-13: 978-4334713775
  • 発売日: 1991/08
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 141,532位 (本のベストセラーを見る)
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
吉敷物は御手洗物よりも重くトリックもしっかりしていて、読み応えがある。これも他の吉敷作品のように本当に良く出来ており、作者の能力の高さが発揮されている。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
吉敷刑事ものの一作だが、今にして思えば、この頃から作者の独創性の欠如と手前勝手な偶然性の高い解決手法が顕著になったと思う。

発端のバス放火事件は、実際に新宿で起こった同様の事件をそのまま採用したもの。それに何らかの捻りが加えられていれば未だしも、本作程度のアイデアでは単に時代に便乗しただけだろう。そして、担当の吉敷が鹿児島に飛ぶのが大きな偶然性の始まり。作者が考える、本作のメインのアイデアはある登場人物の心理模様だろうが、こうしたアイデアは連城三紀彦氏「桔梗の宿」他、複数の作品で使われている。大本は「八百屋お七」なのだが。

借り物だらけのアイデアでも、やはり作品を書きたいものなのか。作家としての矜持を持って欲しいと思う。
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面白かった 2010/2/16
形式:文庫
吉敷モノといえば、奇想とはやぶさと夕鶴あたりが代表作となろうが、なかなかこの作品もデキがいい。過去事件を模倣したバス放火、跳ねられたオヤジ、競馬事件の切り抜き、灰でつぶされた家とか、ばらばらな要素が見事一つになっていく過程がうまい。今回は鹿児島が舞台となるが、現地で吉敷の相棒となる県警デカの留井がなかなかいいキャラだった。御手洗モノで出てくるデカってのは威張ってばかりの無能扱いでいいかげんうんざりなんだが、吉敷で出てくるデカはまとも系だからこっちのほうがいい。

そしてこの作品でもっともよかったのが、ヒロインの恵美。出番はそんな多くなかったが、吉敷との会話とか振る舞いとかがえらくいい。島田の描く女ってのは個性が強すぎていまいちなのが多いが、この子はよかった。最後の電話は文学的で非常に余韻が残る。
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