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灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1)
 
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灯台へ/サルガッソーの広い海 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1) [単行本]

ヴァージニア・ウルフ , ジーン・リース , 鴻巣 友季子 , 小沢 瑞穂
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,730 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

神秘的な光を放つ灯台を夢見る母子を中心に人々の内面のドラマをリリカルに描いた名作の新訳決定版と、植民地出身作家が帝国の辺境に生きる人間の葛藤を描くもう一つの『ジェイン・エア』。

〈ぼくがこの作品を選んだ理由池澤夏樹〉
「灯台へ」
人の心はふだん人が思っているよりはずっと精妙で、複雑な働きをしている。ウルフはそれを読み取り、共感を込めてストーリーの中で再演する。心は地を這いながら、天に一歩近い清澄な段階に達したいと願う。この垂直な人間観にぼくは惹かれる。

「サルガッソーの広い海」
翻訳が時代ごとに更新されるように、小説が小説によって上書きされることもある。名作『ジェイン・エア』を読んだ者は『サルガッソーの広い海』を読まなければならない(逆の順序でもいいけれど)。なぜならば前者には過去のイギリスがあり、後者には現在の世界があるから。

内容(「BOOK」データベースより)

灯台を望む小島の別荘を舞台に、哲学者の一家とその客人たちの内面のドラマを、詩情豊かな旋律で描き出す。精神を病みながらも、幼い夏の日々の記憶、なつかしい父母にひととき思いを寄せて書き上げた、このうえなく美しい傑作。新訳決定版(『灯台へ』)。奴隷制廃止後の英領ジャマイカ。土地の黒人たちから「白いゴキブリ」と蔑まれるアントワネットは、イギリスから来た若者と結婚する。しかし、異なる文化に心を引き裂かれ、やがて精神の安定を失っていく。植民地に生きる人間の生の葛藤を浮き彫りにした愛と狂気の物語(『サルガッソーの広い海』)。

登録情報

  • 単行本: 500ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2009/1/17)
  • ISBN-10: 4309709532
  • ISBN-13: 978-4309709536
  • 発売日: 2009/1/17
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 276,968位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この小説を読むまで、ロチェスターの妻、バーサがクレオールだと意識して「ジェイン・エア」を読んだ事はありませんでした。この小説を読んだ後に読み返してみると、やはり前のように手放しで面白いとは言い切れなくなります。勿論それはシャーロット・ブロンテの生きた時代の限界を反映しているだけなのですが。私も有色人種の女で、キリスト教徒ではありません。立場としては、バーサと変わらないと思うと愕然とします。同時に自分なりの視点や思想、定義といったものが、果たして本当に自分なりのものなのか、自らに問い直してみる事になります。作者のジーン・リースは寄って立つ所ない女を描かせると素晴らしいんですが、同時代の女流作家には、弱くて流されやすい女しか書かない、と非難される事がしばしばだったそうです。何の後ろ楯も、生活者としての武器一つ持たずに一人で流されるままに生きる・・・でも、世の中の大半の人間は、そんな寄る辺のない存在の筈。普段は忘れていたい人間の愚かさや弱さを焙り出す筆致は、ある意味残酷極まりないと思います。でも、寄る辺ない人間が増える一方の、こんな時代にこそ、その普遍性が露になる小説だと思います。自分の頭の柔らかさに自信のある、特に男性に読んで頂きたい小説です。
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17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ウルフ「灯台へ」は間違いなく彼女の最高傑作だ。この翻訳、よくできていると思う。私事で恐縮だが、私が初めて「灯台へ」を読んだのは岩波版だった。それも素敵だったが、これもなかなかだ。ストーリー自体は他愛のない家族ドラマであるが、そこにプラス・アルファとして画家、リリー・ブリスコウ(いい名前だなあ)が加わり、ドラマをさらに面白くしてくれる。
この小説でウルフは「ヴィジョン」という単語を何回も使う。当時、どの頻度でこの単語が使われていたかはわからないが、それでも立派に「モダニズム文学」だ。
ジーン・リース「サルガッソーの広い海」は・・・ちょっとお堅い感が抜けなかった。それでも、再読にたえうる良書だとは思う。ただ自分は、「灯台へ」の恍惚感が冷めやらぬ状態で読んだものだからそう思っただけ。けっして読みにくくはない。
「もう一つの『ジェイン・エア』」とうたい文句にあるが、別に「ジェイン・エア」を読んでいなくても「サルガッソー」は面白く読めると思う。「ジェイン・エア」は本書を読んだあとでもいいから読んでください、とは池澤夏樹氏のことば。
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形式:単行本
『サルガッソー』は掛け値なしの傑作だがやや読みづらいかも、ということで☆を減らした。 それよりも『灯台へ』。優れた翻訳だと思う。私事で恐縮だが岩波文庫が一番読みやすかった。リリカルな感じが好き。このバージョンも優れていると思う。 とにかく『サルガッソー』が入っていることが嬉しい。
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