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火の鳥 11 太陽編 下
 
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火の鳥 11 太陽編 下 [コミック]

手塚 治虫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「私に背くことは、天に背くことだ。ここに厳命する。私の神をあがめぬものは、反逆者とみなし断罪するぞ!」『太陽編』後半で、未来と過去が見事に融合する!! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • コミック: 400ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/10)
  • ISBN-10: 4022140321
  • ISBN-13: 978-4022140326
  • 発売日: 2009/10
  • 商品の寸法: 25.6 x 18 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:コミック
「野性時代」に連載(1986〜88年)された「火の鳥」最後のエピソード。

テーマは新しい宗教と古い宗教との衝突で「信仰というものは
人間がつくったもの」という手塚のクールな認識がその根底にあります。

大海人皇子と大友皇子との皇位継承争いである壬申の乱の原因として仏教と在来神信仰の
間の宗教対立を設定し、しかもその対立の構図が千三百年後の未来においても反復される、
というスケールの大きな構成が採られているのが本作の勘所。

いつの世も変わらない、宗教を政治利用しようとする権力者と、
それに翻弄され、犠牲にさせられる民衆の姿が描かれます。

手塚にはシッダールタの生涯を描いた『ブッダ』がある一方、本作のように
外来宗教としての仏教という負の側面を浮かび上がらせる作品もあるわけで、
改めて作家としての懐の深さ、発想の自由さを感じさせられます。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
神々の闘い。 2011/8/24
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:コミック
『太陽編』の後半は、大海人皇子と大友皇子による壬申の乱が背景となります。
狼の皮を被った百済の貴族は、犬上という姓を賜り地方豪族となっています。
狼の顔をした彼には、狗族をはじめ霊界と接触する能力がありました。
戦火は犬上の領地にもおよび、壬申の乱に巻き込まれてゆきます。
手塚氏は、壬申の乱を、当時の外来宗教である仏教と日本古来の土着信仰の対立として描きます。

叔父と甥が戦った壬申の乱。犬上は偶然出会った火の鳥に狗族の助けを求めますが、火の鳥はこう答えます。
「そう 人間というのは何百年何千年たっても どこかで いつも宗教のむごいあらそいをおこすんです
 きりがないのでとめようがありません

 それはねえ 宗教とか人の信仰ってみんな人間がつくったもの
 そしてどれも正しいの
 ですから正しいものどうし あらそいは とめようがないでしょ
 
 わるいのは 宗教が権力とむすばれた時だけです
 権力に使われた宗教は 残忍なものですわ」

犬上は戦闘で顔を切られたことから、覆っていた狼の皮が崩れ、人間の顔に戻ります。
それを境に霊界と接触できなくなりました。
犬上を忘れられない狗族のマリモは姿を変え犬上を追います。
それは1000年後。夢で見た場所でした。

宗教戦争という人間だけにしかない争いと1000年の恋の物語が交錯します。
凄まじい創作エネルギーを感じます。

『火の鳥』は、この作品が最後ですが、まだまだ続くはずでした。その一端が巻末に掲載されている『大地編』のシノプシスです。

『火の鳥』は、太古と未来から話が進み、現在で交錯するという構想を手塚先生が何かにお書きになっていました。
もしかすると、永遠に未完のままにしておかれたのではないかと、ふと考えたりします。
輪廻転生や生命を考えるとき、それは終わりのない物語です。
『火の鳥』も永遠に終わりの来ない作品なのかもしれないと思うときがあります。
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