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火の鳥 10・太陽編
 
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火の鳥 10・太陽編 [単行本]

手塚 治虫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

手塚治虫のライフワーク『火の鳥』12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念して、なつかしのデザインで。毎月2冊ずつ刊行予定。第5回は「異形編、生命編」と「太陽編」の2冊。

登録情報

  • 単行本: 340ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2009/9/18)
  • ISBN-10: 4022140313
  • ISBN-13: 978-4022140319
  • 発売日: 2009/9/18
  • 商品の寸法: 25.8 x 17.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カニ
形式:単行本
 源平合戦をモデルにした乱世編も面白いのですが、火の鳥最後の作品にして最高傑作だと思うのはこの太陽編ではないかと思います。
 火の鳥はどの物語も基本的にグロテスクで因果応報な悲しい結末のお話ばかりですが、主人公の犬上宿禰(いぬがみのすくね)が珍しくヒーロー然としたキャラクターのせいか、悲惨なシーンもある割りに終始絶望感がなく、アクションシーンも豊富で飽きさせません。また、この話は未来の話とリンクしているのですが、こちらの主人公坂東スグルは、犬上宿禰とは対照的に人殺しも厭わないかなりダーティなキャラクターで、二つの物語が同じテーマの下、交互に展開されていくのも見所です。

 二つの物語に共通するテーマは、政治権力と繋がった時の宗教の悲惨さです。国を統治するのに信仰を利用するのは多くの支配者がやってきた事ですが、過去編では天智天皇が、大陸から来た仏教を信仰という名目で、日本の八百万の土着の神々を弾圧していく様子が描かれており、犬上は信仰の自由のため天皇の弟君・大海人皇子(後の天武天皇)に協力を願うなど奔走します。
 未来編でもやはり光と影(シャドー)という二つの宗教があり、富裕層中心の光の教団は地上で快適な暮らしを送っていますが、光を崇めない者たちは影と呼ばれ、地下のコミュニティに追いやられゴキブリやネズミなどを食べて生活しており、主人公スグルは依頼で光の教団のご本尊”火の鳥”を盗みに行き、徐々に物語が進んで行きます。
どちらも信仰を政治権力の維持のために利用され、迫害、差別、弾圧、そして戦争を生み出す要因として、時代を超えても終わりなく続いていく様を二つの時代から描かれており、現代社会においても信仰について深く考えさせられる作品であると思います。

ただ、私が始めて読んだのも小学生の時でしたし、そんな難しく考えなくても、最後まで先が気になってしまう展開など、軽い気持ちで読んでも十分楽しめる読みごたえのある作品としてお勧めできます。
このレビューは参考になりましたか?
By k84
形式:単行本
最初に火の鳥を読んだときは子ども過ぎて、全然歴史を知りませんでした。しかし、直木孝次郎先生の著作を次々に読んでいくと、段々と歴史背景が見えてきました。

当時、皇后(天皇の第一夫人)になれるのは皇女(天皇の娘)のみ。天皇になれるのは父か祖父が天皇で、母が皇族か貴族の中でもトップクラス(というと蘇我氏になる)のみ。大友は全然天皇になれる身分ではないのです。

また、当時は異母兄弟は結婚できたので、大友の第一夫人が大海人の娘なのは別に珍しくない。逆に大海人の夫人には天智の娘が四人いました。のちに、皇后になった持統が天皇にもなっています。

そういうことを考えると、大友の妻を大友の母が殴るシーンはありえないんですね。ちょっと違和感を感じるようになりました。
このレビューは参考になりましたか?
強烈な圧力。 2011/8/24
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
『火の鳥 太陽編』は、白村江の戦いから始められます。
戦場の狂気が冒頭に描かれてゆきます。
『どろろ』を少し連想しました。
その狂気に運命を狂わされた百済国の青年が、生き延びるために倭の国に渡ります。

彼は、まったく経験も体験もないことを夢で見ます。
いつしか、夢が勝手に動き始めます。その夢の中で、青年は殺し屋になっていました。

過去と現在がクロスしながら物語は進みます。時空間が歪んだようなグロテスクさがあります。
仏教と土着のアニミズムが交錯します。
宗教問題を背景に大胆な手塚史観が展開されてゆきます。
手塚先生の創造の突端をみせつけられているような圧力を感じます。
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