『朝日新聞』『日経新聞』の書評などで話題になっている本。
長谷川眞理子さんの書評にあるように、この本では
「人類進化に火が重要な役割を果たした」と述べているのではなく、
「火の使用によってヒトになった」と述べており、
まさしく、「新たな人類進化論」ともいえるような、壮大な本である。
本の最初の部分では、「火を通さないもの」ばかりたべていると、
体にどのような影響が起きてしまうのか、が紹介されており、
生食の危険性が述べられている。(ヒトや動物での実験を元にしている)
4章からは、人類の起源と火の使用、そして料理の起源等について、
さまざまな調査や文献をもとに、文化人類学的な魅力的なストーリーが
展開される。(狩猟採集民族の話なども、興味深い)
後半では、料理と家族の関係(男女の役割分担のはじまりや、料理が
いかにしてヒトに時間的余裕を与えたか、など)や、料理と脳の関係等
についても解説される。
この本を読んで、個人的に気になったのは、現在、僕たちの食べている
食べ物のカロリーについてである。
食物のカロリー計算というのが、どのように発展してきたのか、という
話が紹介されているが、現在のやりかたでは、大きな限界があることが
よくわかる。
やわらかいものばかり食べていると、太りやすいというのも
自分の食生活を考え直すうえで、非常に勉強になった。
翻訳も非常によみやすくてオススメ。