2人の主人公、アレスとジェレイドが初対面する話。ジェレイドがアレスに解放軍の成り立ちを話すと言う形式で、ドラゴンマガジンに掲載されていた解放軍の話が収録されています。領主の悪政に耐えかねたオーセル村の人々が反乱を起こしてからミーアが加わるまでの、解放軍の最初期の話です。多勢に無勢の劣勢を1人でひっくり返すアレスの非常識な戦いと異なり、ミーアが加わるまでの解放軍の戦いは非常に現実的で泥臭いものとなっておりますが、その分劣勢がひっくり返った時の爽快感は、アレス視点の話では得難いものがあります。
アレスとジェレイドとの対話は、アレスが解放軍に武器を捨て王国軍へ和睦を申し出る事を、ジェレイドはアレスに解放軍への協力を要請するといったもの。ジェレイドとの対比によってアレスの愚直さが浮き彫りになっており、その言動にイライラとさせられもしましたが、ようやくアレスが「そういうキャラなんだ」と言うことがつかめてきました。いちいち理想論なアレスと、いちいち現実的なジェレイドとの対比も、ある意味この巻の見所かもしれません。