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火の国、風の国物語―戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫)
 
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火の国、風の国物語―戦竜在野 (富士見ファンタジア文庫) [文庫]

師走 トオル , 光崎 瑠衣
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 651 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

血しぶきが飛び散る。12歳の少年はその時、真の戦場にいた―。鼓動が高まり、足がすくむ。自分は無力だ―。だが、あの少女だけは護らなければ。未来につながる命だけは。そして、少年―アレスは決めた。護るために、ある契約を行おうと、謎の精霊と…。“森と麦穂の国”ベールセール王国に起こった争乱。それを平定するために、騎士として起つと決めたアレス。幼少の頃より剣の才を認められた彼には、ある秘密があった―。大きな歴史のうねりが重なり、壮大なる歴史絵巻の幕が開く。

登録情報

  • 文庫: 366ページ
  • 出版社: 富士見書房 (2007/10)
  • ISBN-10: 4829119721
  • ISBN-13: 978-4829119723
  • 発売日: 2007/10
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
戦記もの 2008/9/21
形式:文庫
いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の世界を下地にした戦記もの。どちらかと言うとファンタジーの要素より戦記の要素が強く、魔術的な要素はやや少なめです。王国軍の騎士アレスと反乱軍の指導者ジェレイドの2人が主人公ですが、この巻はアレスの視点がほとんどで、反乱軍の指導者は登場しません。反乱軍に自身の領地を滅ぼされたアレスが、復讐のため、戦争を終わらせるために王国軍に身を投じる、と言ったあらすじ。

理想に燃えるアレスは現実を知った時に何を思うのか、反乱軍は強大な一国家を相手にいかして自由を勝ち取るのか、持たざる者のためにという理想を除き、立場も思想も何もかもが正反対の2人の主人公が今後どうなるか、期待の大きい作品です。ただ、「主人公が無敵」というシチュエーションが嫌いな方は少し読むのに我慢が必要かもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
剣アリ魔法アリ貴族アリの王国物語ですね。
主人公も剣で活躍しますし、登場人物の感情も生々しく、悪化する政情等、先が楽しみな作品ではあるのですが、やや気がかりな点も。
一つには、主人公格を二人作ってしまってはいないか、という点です。
銀英伝とかそれくらいの作品に仕上げる自信があるなら話は別ですが、通常、読者は主人公以外の登場人物に、筆者ほどの愛情を注がないものです。
なので主人公格が複数いるのは筆者の独りよがりになりかねない鬼門なのですが、その辺がどう位置づけられているかは、第三巻ではっきりしそうです。
 もう一つ気がかりな点は、主人公の見せ場を作りたいばっかりに、主人公を無理矢理な状況に落としてる印象がある事です。落とし穴に足を突っ込むような感じで陥穽に足を取られる主人公は、お世辞にも格好よくないのですが……
 最後にもう一つ。『これは英雄譚なんだ!』と主張したいのはわかりますが、格好つけ過ぎで、未来予告もしすぎです。きめ台詞が滑ってますし、登場人物が将来の歴史家からどう評される、なんてのは誰の目からもその流れが見えてからで充分です。ネタバラししてどうするんですか。
 主人公が救国の英雄になるのか亡国の英雄になるのか予断を許さない状況が、王国自体の持つ欠点や危機ともあいまって緊張感があっていいのですが、それ以外の部分では作者がどーにも勇み足過ぎなのです。もう少し抑制してください。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ねこ
形式:文庫
面白い部分は多々あるが、突っ込みどころも多いのが残念。
たとえば人を殺すのをいやがる主人公が相手を調伏するとき相手を剣の打撃等で倒すわけだが、現代じゃあるまいし怪我してすぐ救急車で運ばれるわけじゃないんだから、血さえ出さなければ大丈夫という姿勢はいただけない。
骨折といっても粉砕骨折、開放骨折など多々あるだろうし、骨折による出血や二次感染で死ぬことがあるうえ、きちんと治療を受けないと間違いなく後遺症が残る。
頭を強打するシーンがあったが、頭をバットで殴ればどうなるか誰でも知ってるが剣なら大丈夫ということもないだろうし、腹部を強打すれば内臓がやばいってことぐらい小学生でもわかる。
そういう部分をあえて描かないなら読者も気にしないが、血を流したくない、人を殺したくない、というのを前面に押し出して語っているのだから、実際やってることが剣で斬ってないだけで普通に殴りまくりというのでは、どう考えても違和感を感じるのは仕方がないだろう。
また、主人公は王国開闢からなるきわめて有名な名門貴族出身という設定のはずだが、どうにもその設定が形骸化する場面が多い気がする。主人公に対する相手の対応、特に敵役の場面で、名門伯爵相手にするような類のものではない部分が多々ある。
ネタばれかどうかは知らないが、友人の養子をもらったらしい主人公の血筋は無視するとしても、貴族の力が強くそのことが世界の動乱そのものの原因であるような設定にもかかわらず、主人公が名門貴族であることが無視されているかのような展開があるのはどうなのだろうか。

この作品の問題点は根本的にこういったところにあるといっていい。
ひとつの設定があったとして、それが場面場面で変えられてしまうのだ。貴族が強いなら主人公の貴族の権利も強いはずだ。殺したくなければ相手を倒すときも血だけでない部分に注意するはずだ。
主人公の言動にしても、敵に対して「犬」というシーンがあるが、誰かを犬と言う人間は誰かを犬と思うことのできる人間である。であるなら、普段も「こいつは犬だ」と思うことがあるはずだし、たとえば非道な公爵に対してはそれに近い感情があってしかるべきだが、実際そのような描かれ方はまったくされてない事を考えると、主人公の一貫性に疑問が出るのはわかると思う。

これらはすべて、視野の狭い作者によって都合のいい場面で都合のいい選択がなされた結果だと思う。こういう話にしたいという気持ちはわかるが、そのために多くが捻じ曲げられている。
だから話として面白いという部分は多いが、同時に素直に感情移入できない、したくない部分が多々ある。著者の影がちらほら見える作品というのはあまり気持ちのいいものではないので、それにどこまで我慢できるかがこの作品の最大の問題点だと思う。
あと田中芳樹的な後世の〜のくだりはいらないね。正直後世がリアルに感じられない作品で後世を語られてもリアルのなさが浮き彫りになるだけだと思う。

ファンタジーらしい面白さはある。盛り上がりもある。とにかく戦いのシーンが多いので熱い展開、王道の話が楽しめる点はいい。水野良的な世界が好きなら十分ありだろう。
あとは筆者の影にどこまで耐えられるかがこの作品の落としどころ。
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