いわゆる「剣と魔法のファンタジー」の世界を下地にした戦記もの。どちらかと言うとファンタジーの要素より戦記の要素が強く、魔術的な要素はやや少なめです。王国軍の騎士アレスと反乱軍の指導者ジェレイドの2人が主人公ですが、この巻はアレスの視点がほとんどで、反乱軍の指導者は登場しません。反乱軍に自身の領地を滅ぼされたアレスが、復讐のため、戦争を終わらせるために王国軍に身を投じる、と言ったあらすじ。
理想に燃えるアレスは現実を知った時に何を思うのか、反乱軍は強大な一国家を相手にいかして自由を勝ち取るのか、持たざる者のためにという理想を除き、立場も思想も何もかもが正反対の2人の主人公が今後どうなるか、期待の大きい作品です。ただ、「主人公が無敵」というシチュエーションが嫌いな方は少し読むのに我慢が必要かもしれません。