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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。,
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レビュー対象商品: 灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ) (新書)
本書は恩師の条件―あなたは「恩師」と呼ばれる自信がありますか?の値段があまりに高騰してることを受けて、一部加筆修正を加え出版したものらしいです。橋本先生と言えば、取り立てて目立つような実績をまだ持っていなかった灘中学校・高校においてある年突然複数の東大合格者を出し、その後合格者数日本一という偉業を成し遂げた立役者の1人として非常に有名です。 本書の1行1行を読むたびに、「子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。(孔子先生が、「知っているというのは好きであることには及ばない。好きであるというのは楽しむのには及ばない。」と言った。)」という論語の言葉を思い出します。私が本書を読んでいて受けた印象はまさにこの言葉の通りでした。教える側も教えられる側も楽しまないとどうしようもないわけです。 内容は、偉大な先生の思い、銀の匙研究ノートに実際に書かれた内容、授業風景、先生の人柄についてなどが主で、とても面白かったためページをめくる手が止まらず1日で読んでしまいました。 私も奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたちを読んで以来、小学生相手の塾で算数を教えている際に数学の起源だとか、算数・数学の現実への応用例や、算数クイズ、数字・数学をつくってきた人々にまつわる面白い歴史を話したりなど近場のより道ではあるが実際により道をして、何人かを算数大好きの算数漬けにしましたが、私にも何か将来役に立つことを彼らに授けることができたのでしょうか…
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
教育の行き詰まりを破る有効な力に、と期待。,
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レビュー対象商品: 灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ) (新書)
「詰め込み教育」の反省から「ゆとり教育」となったが、その後、学力の低下が憂慮され、まだ日本の教育は「模索状態」といった感じである。 友人に勧められてこの本を手にしたが、「東大進学校」で有名な灘中に、こん なにもユニークな発想を持つ国語教師がいることを知り、深く感動を覚えた。 私が、この本から学んだのは、教育の成果が上がるか否かは、決して授業の 「量」の多寡にあるのではない、ということ。別の角度からの発想が大事だと いうことだ。本の中では、「銀の匙」というたった一冊の本を国語の授業の教 材として、授業中に駄菓子を試食したり、美術の時間と連携を取って凧作りや 凧揚げを実際に行ったり、本に出てきた疑問は、すっきりするまで徹底して解 明していこうとの教育の実践が紹介されている。 一例を挙げると……。 中国では「干支」の「干」が幹にあたり、「支」が枝にあたる。日本に渡って それぞれを「兄」と「弟」に配したという。基礎をしっかりと固めて次に進むという 「道すじ」がしっかりと示される。この次に「木火土金水」を組み合わせて「き のえ(木の兄)」「きのと(木の弟)」「ひのえ(火の兄)」「ひのと(火の弟)」 という「十干」につながっていく、ということが紹介され「甲乙丙丁……」の読み 方が理解と共に身に付く、というわけである。 一事が万事で、物事の「成り立ち」と「道筋」をきちんと踏まえながら考えて いくので、自ら考え、理解していこうとの興味が尽きない。 こうしたやり方だと、脳がわくわくしながら、発達していくに違いない。 東大合格率よりも、「自分の頭で考える力」。この原型を若い内に訓練を受 けた灘中出身者は幸せだと思う。教育に携わる方々が、こうした教育法の存在 を知り、次代を担う大事な人材育成に活用されれば、教育の行き詰まりを打破 する有効な力になるのでは、と期待する。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
灘中の授業がわかります。,
By Vic (名古屋市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 灘中 奇跡の国語教室 - 橋本武の超スロー・リーディング (中公新書ラクレ) (新書)
本書は灘中の橋本武先生の授業について書かれた本です。橋本先生の授業は検定教科書を一切使わず、中勘助著銀の匙 (岩波文庫)を3年間精読するというスタイルで行っていました。橋本先生は本文に出てきた文言を一言一言丹念に掘り下げ、百人一首やたこ揚げ、さらには駄菓子の食べ比べまで様々な追体験をすることで色んな事に興味を持ってもらおうと苦心したとのことでした。灘中というと日本最難関の学校として有名で、とかく受験勉強ばかりしているのでは、と思っていました。でも実際には受験とはかけ離れた授業が展開されていることに驚きました。最近では効率ばかりが唱えられる時代ですが、本書を読んでそのような脱線したことも時には必要ではないかと感じました。教師を志す方はもちろん、教育に関心のある方には読んでもらいたい本です。
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