受験に関して名門中の名門、灘中・高の数学教師である筆者が、灘中の授業や試験で使った問題の解説を中心に、灘中の数学授業の雰囲気を伝えようとして書かれた本です。
問題は10問出題され、ほとんどのページがその解答と別解に費やされています。
扱われている問題は、灘中の試験や入試問題、また使用しているテキスト(数検出版の「オリジナル」)からの出題となっています。
他の問題集との違いは、基本的な解答の他に生徒が考えた別解(これは素晴らしい)が提示してあるところです。
著者によると、授業でも別解を考えることを指導しているようです。ただ、そのことがとりたてて題名にあるような「灘中」ならではの「数学発想法」ということでは無いような気がしますが。
一方で、出題されている範囲は大学入試問題レベルまで出題されていますが、解いているのは中学生ということにはあらためて驚きます。中学一年で中学生の範囲を終えてしまうという進度はすごいですね。
全国の有名中高一貫校ってこんな感じなんでしょうね。すごい。
灘中・高ってどんな感じかが分かるのは、問題解説の合間で、灘中・高では同じ学年を6年間一貫して担当するとか、受験問題作成が大変なことに触れているコラムで分かりますが、とりたてて「灘中の・・・」と謳うほどのことかは・・・?
問題集の解説は非常に分かりやすいので、読んでいて嫌な感じはまったくありませんが、灘ブランドを利用した本のような印象は多少残りました。